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2021 Fiscal Year Research-status Report

小学生,中学生,高校生が感じる学習の価値およびその形成要因

Research Project

Project/Area Number 19K14251
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

三和 秀平  信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (70824952)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords教科 / 価値 / 変化 / 動機づけ / 教育
Outline of Annual Research Achievements

急速に発展していく社会の中で,子どもたちが各教科(数学,国語,理科,社会,英語)に対してどのような価値を認知しているのか,またその認知に影響を与える要因はどのようなものなのかを課題価値の概念から検討することが本研究の目的である。
2021年度はまず,昨年度行った調査に関して整理し,児童生徒を対象とした研究を論文としてまとめるとともに,学会での発表を行った。日本教科教育学会誌に採択された論文では,小学生が各教科に対して認知している価値について,自由記述データをもとに明らかにした。また,教育心理学会で発表した研究では小学生から中学生を対象にした調査より,年齢の変化に伴う価値の変化についてまとめ,年齢が上がると興味や価値が低下傾向にあるものの,その特徴は強化によって異なることを示した。さらに,教科間の関連も変化し,教科間の距離や価値の側面でその特徴が異なることが示された。具体的には,国語と数学のような距離の遠い科目は興味の相関が低くなるが,理科と数学のような距離の近い科目は相関は低くなるものの一定の関連が維持される傾向にあった。こちらの研究は論文として執筆し,教育心理研究へ投稿している。これらの結果について,学会や他の発表の場において,他の研究者と意見交流し,知見を深めた。
加えて,児童生徒と保護者を対象にデータを収集し,保護者の要因が子どもの価値形成に与える影響について検討した。また,教師との関連についても子どもに訪ね,教師の影響についても検討した。これらについては現在分析や論文執筆を進めている。また,今までの結果の全体のまとめや,本結果をもとにした教育現場への還元を目指した支援方法についても考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナウイルスの影響で,データ収集に苦戦しているもののオンラインでの調査により収集することができた。しかしながら,収集のペースが遅れ,分析や論文としてまとめる作業,協力者へのフィードバックなどについては不十分な点があった。
また,一部まだ収集ができていないデータもあるため,そちらの収集や分析を今後行う必要がある。

Strategy for Future Research Activity

2022年度は集めたデータの分析,論文の執筆,協力者へのフィードバックを中心に行う。データ分析に関しては,保護者からの影響や教師から学習者の価値形成への影響に関する点,年齢や発達による変化や教科による価値の違いに関する点を中心に検討を進める予定である。既に得られているデータの分析に加え,適宜新たにデータを収集し,分析を進める。また,研究成果全体を概観し,教科や発達段階ごとの特徴について明らかにし,教育への示唆について考える。
そして,得られた結果は,学会や論文として発表する予定である。2022年度は価値を高めるための介入支援について検討したものを教育心理学会で発表する予定である。また,その他の結果は教育工学会等での発表を予定している。さらに,適宜論文として成果をまとめていく。学会や論文での発表を通して,他の研究者との交流を行い,知見をさらに深めていく。
加えて,調査へ協力していただいた方や施設へのフィードバック活動なども行い,成果の還元を目指す。

Causes of Carryover

コロナウイルスの影響もあり,移動を伴う調査を避けたため,交通費などもかからなかった。その代替の方法として,調査はオンラインで実施した。そのため,オンラインで面接や調査を行うための環境整備および調査会社に依頼する調査費用がかかった。これらの理由より,次年度使用額は0を超えた。また,昨年度に実施予定であったweb調査を実施することができなかった。
次年度使用額は,令和4年度請求額と合わせて,昨年度実施できなかったweb調査の実施および消耗品として使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 小学生の感じる各教科の有用性―どのように役立つと思うかについての自由記述の分析から―2022

    • Author(s)
      三和 秀平
    • Journal Title

      日本教科教育学会誌

      Volume: 44 Pages: 65-75

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 小中学生の教科間の動機づけの関連の変化ー利用価値と興味に着目してー2021

    • Author(s)
      三和 秀平, 解良 優基, 松本(朝倉) 理恵, 浜野 祐希
    • Organizer
      日本教育心理学会第 63 回総会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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