2019 Fiscal Year Research-status Report
Study on Japanese's Non-traditional Study Abroad
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19K14258
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 晶成 名古屋大学, 国際機構, 講師 (40647228)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高等教育の国際化 / 非伝統的海外留学 / 国際教育交流 / センスメーキング |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者のこれまでの研究では、留学参加学生を対象にして、プッシュ・プル要因論を用いて、なぜ ASEANに留学するのかを分析してきた。この研究基盤をもとに、今年度は、研究対象を学生からプログラムを開発・実施する大学(教職員)に移し、同様になぜ大学がASEANで留学プログラムを開発・実施するのかを教職員へのインタビューから分析した。本研究課題申請時の仮説として「地域的共通要因」、「日本国内共通要因」、そして「大学独自要因」 に分けて、開発・実施の要因と動機が存在するのではなないかと仮定していた。そして、その中の構成要素が有機的に関わることで、開発・実施に至ると想定していた。分析の結果として、この要因・動機の他に、「開発・実施の促進要因・動機」、「目的・内容の決定要因・動機」として要因と動機を区別できることを確認した。 理論的枠組みとしては、政策(マクロ)や参加学生(ミクロ)の分析視点とは異なるため、プッシュ・プル要因論ではなく、組織論といて用いられるWeick(1979; 1995)のセンスメーキングの視点を土台にして、教職員のASEAN留学プログラムの要因と動機を分析し始めている。この分析を土台にして、中南米やアフリカへの日本人大学生の非伝統的留学に応用できないかを検討している。 また、非伝統的留学は、日本と文化的距離が離れている国・地域に留学する傾向があるため、留学の際に獲得できる異文化理解や異文化感受性などの知見を深めるために、セミナーに参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の1年目としては、研究計画通り、これまでの研究知見であるASEAN留学の開発・実施に関する要因・動機を分析したので、順調である。新しい分析枠組みとして、Weick(1979; 1995)のセンスメーキングの視点も取り入れたことで分析が捗っている。一方で、2020年1月以降は、コロナウイルス 拡大の影響もあり、あまり本研究に時間を割くことができなかったので、来年度以降の中南米やアフリカへの非伝統的留学についていの情報収集や分析に遅れが出る可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのASEAN留学の情報と同様の情報を、中南米やアフリカで留学プログラムを実施している大学の教職員を対象にインタビューをすることで収集していく。 派遣地域が異なることで、単一要因やプロセスだけでは、開発・実施の説明できないことを想定し、複数のモデル構築を検討する。この際、Weick(1979; 1995)のセンスメーキングの視点を土台にしていく。現段階としては、まだ大学や教職員にコンタクトを取っていないため、まずは、中南米やアフリカに派遣留学している大学を中心に検討する予定である。1年目は、学会発表や論文投稿が限られたため、2年目には、積極的に行う予定にしている。
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Causes of Carryover |
コロナウイルス拡大の影響で、2020年1-3月の研究が全く行えなかったため、次年度に繰り越す必要が出てきた。
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Research Products
(1 results)