2020 Fiscal Year Research-status Report
Study on Japanese's Non-traditional Study Abroad
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19K14258
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
星野 晶成 名古屋大学, 国際機構, 講師 (40647228)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 非伝統的海外留学 / 国際教育交流 / 高等教育の国際化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、新型コロナウイルス拡大の影響のため、大学関係者へのインタビューを含む実地調査・研究は全くできなかった。その一方で、研究内容に沿った執筆と学会発表を中心に行なった。アフリカや中南米方面への留学プログラムについての調査・情報収集は全く手がつけられていないので、研究計画の遅れを認識している。 一年間の業績としては、本研究の基盤となった前回の科研課題(大学生の東南アジア留学の構造とその機能に関する実証的研究 15K17381)と連動させて、2020年11月に「短期留学プログラム開発・実施の構造に関する研究 -日本の4大学のASEAN留学プログラムを事例として-」の題目で、博士論文を執筆し、博士号(国際開発学)を取得した。これが、一番の大きな成果と言える。 それ以外に、国内学会発表2件を行った。一つは、「非伝統的留学プログラム開発・実施に影響を与える要因について -日本の4大学のASEAN留学プログラム事例-」(異文化間教育学会)、二つ目は、「日本人大学生の留学変容 -ASEAN留学プログラム開発・実施における卒業生の役割-」(日本教育社会学会)で行った。また、国際学会発表も2件行った。一つ目は、「The New Frontier of Study Abroad from Japan: Policies, Impact and Program Development for Non-traditional Programs」(The Forum on Education Abroad: 17th Annual Conference)、二つ目は、「Emotional Positioning in Academic Internationalization: Interactionist Perspectives between Japanese Universities and Southeast Asian Counterparts」(Comparative Education Society of Hong Kong 2021 Conference)で行った。特に、二つ目の国際学会発表は、国外の研究者との共同発表であったため、今後共同研究に発展することが見込まれる。これらの内容をもとに現在は日本語と英語で複数の論文執筆を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年同様、新型コロナウイルス拡大の影響により、国内外の調査、および関係者へのインタビューがほとんど取り組めていない。関連する情報収集や文献精読は行なっているものの、対面インタビューでできる限りの情報を引き出すべきか、オンラインインタビューやアンケートなどで、必要最低限情報を引き出すべきか、検討している状態である。 県外等に行ける状態になったら、対面インタビューがすぐできるよう2021年度は準備を進めていく予定にしている。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度、2年目で蓄積してきた非伝統留学としての東南アジア留学のデータがとても有益で、このデータを元に、今後も複数の発表や論文執筆が可能と思われる。そのため、新型コロナウイルスの影響によって、実地調査や関係者への対面インタビューができない場合は、東南アジア留学のデータを元にさらに深掘りしていくことを計画している。一方で、新型コロナウイルスの状況が緩和すれば、アフリカや中南米方面への留学について、調査を実施していくことにする。いずれにしても、当初4年間で計画していた研究の明らかに遅れは認識している。その一方で、一年目で収集したデータを深掘りしていることで、新しい視点・知見が得られていることもある。可能であれば、5年目への研究継続を念頭において、2021年度以降は研究を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
昨年度は、旅費に当てる費用が使うことができなかったので、今年は、国境および県外への移動が可能になった場合は、実地調査として、実施していく予定にしている。
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Research Products
(5 results)