2021 Fiscal Year Research-status Report
卒業生調査による地域人材育成教育の中長期的な教育効果の検討
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19K14264
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
中里 陽子 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 講師 (60644820)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、地方大学を中心として、地域人材育成を志向した教育実践が進められている。これらの実践は高い教育効果を上げているものの、その検討は在学生の学習成果を対象とした短期的な効果にとどまっていた。本研究では、調査対象を卒業生に広げ、大学における地域人材育成教育が卒業後の地域活動にもたらす中長期的な教育効果を定量的に検討することを目的とした。 研究を開始して2年の間に、大学の地域人材育成教育の中長期的な教育効果を定量的に検討するための尺度開発に着手した。この尺度開発には、大学の地域人材育成教育の実践効果に関する先行研究の知見や、調査対象である地方公立A大学でのヒアリング調査で得られた結果をふまえて行っている。先行知見等の収集や調査対象への簡単なヒアリング調査を継続しながら尺度開発を完了させる予定であったが、社会的な情勢および自身の体調不良により、作業を計画的に進めることができず、尺度そのものはまだ開発途中であった。 3年目である令和3年度は、前年度の作業を引き続き行っている。研究を中断したこともあり、大学における地域人材育成教育の実践事例に関する収集も再度行った。これらの作業は、現在も進行中である。尺度開発が完了した後、地域人材育成教育における学習経験の構造と、それらが卒業後の地域貢献意欲や地域活動の成果に与える影響を定量的に検討するための調査を実施する。そして最終的には、地域人材育成教育が中長期的な教育効果を上げるメカニズムを理論的に体系化する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍による出張制限と自身の体調不良により、予定していた尺度開発を完了させることができず、当初計画していた開発尺度を用いた予備調査についても実施することができなかった。令和4年度で実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度末時点で開発途中である尺度を用いた予備調査を令和4年度に行い、予備調査結果をふまえて本調査を実施する。その後、本調査で得られた結果をもとに、地域人材育成教育における学習経験の構造と、それらが卒業後の地域貢献意欲や地域活動の成果に与える影響を定量的に検討する。最終的には、地域人材育成教育が中長期的な教育効果を上げるメカニズムを理論的に体系化する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた出張がキャンセルとなり、出張費用が減ったため、次年度使用額が生じた。今後は、対面での打ち合わせをオンラインに移行させるための物品の購入にあてたい。
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