2023 Fiscal Year Research-status Report
大学歴史教育におけるアクティブラーニング型授業と評価基準に関する実証的研究
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19K14276
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
千葉 美保子 甲南大学, 全学共通教育センター, 准教授 (20792625)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 歴史教育 / 歴史的思考力 / アクティブラーニング / 授業デザイン / ルーブリック |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学歴史教育におけるアクティブラーニング型授業のデザインと評価基準であるルーブリックの開発およびその検証を行うことにより、大学教育における歴史分野の実践知の蓄積および学習成果の可視化を目指すことを目的としている。 2023年度は、本研究の3つのフェーズのうち、フェーズ(2)「授業デザインの構築、その実践と評価」のプロセスにおいて、2022年度の課題として残された専門家・科目実践者とのディスカッションを通じた確認作業に向け、歴史系科目担当者に対してICTを活用した授業方法に関するアンケート調査、および教員のICT活用能力を確認する目的としてTPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)の測定に関する調査を試行し、その結果の分析を進めた。 調査の結果、歴史系科目担当者は、教育内容についての知識(Content Knowledge)が高い傾向にある。また、教育方法に関して、LMS(learning management system)の活用は進んでいるが、学生間のコミュニケーションには活用されていない場合も多いことが明らかになった。また資料分析におけるICT活用は、デジタルアーカイブへのアクセスや翻訳にとどまっている傾向が明らかになった。 今後はフェーズ(3)高大接続を視野に入れた大学歴史教育プログラムの提案に向けて、これまで実施したアンケート調査およびインタビュー調査の分析結果を基に、歴史系科目の授業デザインの構築、評価指標であるルーブリックの開発と実践に向けて検討を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の3つのフェーズのうち、フェーズ(2)「授業デザインの構築、その実践と評価」を進めるための調査分析、先行研究調査を進めたが、コロナ禍を経て、授業形態の多様化を把握する必要があるため、追加調査の実施等を含め、調査分析の段階に留まっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで実施したアンケート調査、インタビュー調査の分析結果を基に、歴史系科目の授業デザインの構築、評価指標であるルーブリックの開発と実践に向けて検討を進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍において当初想定していたフィールド調査・インタビュー調査等が実施できず、その結果予定していた旅費や人件費等の発生がなかったため、当該助成金が生じた。 使用計画として、調査分析に活動する機器の購入や成果発表等の準備を進めていく。
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Research Products
(1 results)