2020 Fiscal Year Research-status Report
地方看護学生の卒業を阻害する初年次要因の探索と看護師適性の指標化
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19K14277
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Research Institution | Kansai University of Nursing and Health |
Principal Investigator |
高見 栄喜 関西看護医療大学, 看護学部, 助教 (30632731)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地方看護学生 / 初年次要因 / コロナ禍の入学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究活動は、昨年度末頃からの新型コロナウイルス感染症流行拡大の影響を受けて、十分な研究成果はない。本研究対象者と同じ対象者の内、本年度入学生を対象とし、入学当初の時期に調査を実施する予定であったが、前期では遠隔講義が多くなり、後期の対面講義が開始した後に調査を実施した。したがって、今年度の調査後に、成果発表を予定していた学会への参加および演題発表もできず、研究成果として残せていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の計画段階では、新型コロナウイルス感染症の流行兆候は認められていなかった。新型コロナウイルス感染症が、社会や個人に与える影響は多岐にわたっており、本研究の対象者である地方看護学生にも、何らかの影響があるのではないかと推測される。まずは、新型コロナウイルス感染症の流行前後において、本研究対象者の変化やその特徴などの比較検討を、当初の本研究課題に追加したいと考えている。したがって、当初に予定していた補助事業期間を1年延長する計画である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度では、新型コロナウイルス感染症流行拡大の影響により、本年度と次年度の入学生とそれ以前の入学生との間で、初年次での資質(個人的属性と生活習慣、精神的健康度)に、どのような変化や差異があるのか検討したいと考えている。本研究対象者には、新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、社会的距離の確保や、遠隔講義での学修や生活環境の変化、また緊急事態宣言下での自粛による社会経済的側面など、様々な要因から影響を受けていると推察されるからである。 したがって、今後の研究として、本研究対象者での新型コロナウイルス感染症流行拡大の影響に対する検討結果を十分に考慮し、地方の看護学生での進級や卒業を阻害および促進する要因とその構造について、初年次での資質(個人的属性と生活習慣、精神的健康度)との関連からさらに解明し、早期からの健康教育や学生支援等を通じて、入学生全員が標準年次で看護師資格を取得し、地方の看護師不足解消に役立つ基礎資料につながる研究の蓄積に努めたい。また地方の看護系大学を目指す受験生に有益な看護師適性についての指標を抽出し、適切な入学者選抜にも役立つ研究につなげたいと考える。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行、緊急事態宣言下での行動制限や感染予防などを考慮し、所属学会総会への参加および発表を取りやめた。したがって、旅費や人件費などの経費として予定していた費用は使用できず、結果として次年度使用金となった。次年度は、新型コロナウイルス感染症の流行状況次第ではあるが、所属学会総会への参加および発表や、調査の実施、データ集計や解析等を実施し、当初の研究計画を遂行していきたい。
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