2019 Fiscal Year Research-status Report
視線追跡装置を用いたディスレクシアの診断補助・合理的配慮支援法の個別評価の確立
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19K14282
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
三崎 真寛 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (20834493)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 発達性ディスレクシア / 読み書き障害 / スクリーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
発達性ディスクレシアにおける読みの障害に、どのような発達傾向や生物学的基盤が関与しているかは多くの研究が行われているが、統一した見解は得られておらず、依然として不明な点が多い。 これまで臨床で用いられた発達性ディスレクシアのスクリーニングテストで可能な読み障害の評価は限られていた。2019年度は既存研究も参考にしながら、新たなディスレクシア特性が評価可能な課題を作成した。今回作成した課題はこれまでのスクリーニング課題とは異なる、学習効果に着目した新たなアプローチで読み障害の特性についての評価を可能としている。 現在読みに問題のない成人を対象に予備実験を予定しており、まずはコントロールデータとして、発達特性やIQなどの項目との相関をなどを確認し、読みの能力における関連を検証する。 今後は、予備実験を参考に児童を対象としたコントロールデータも収集を予定している。すでにディスクレシアと診断されている児やこれまで診断のついていない者も対象に課題を実施し、読みの障害と学習能力の特性を比較し、発達特性や生物学的基盤の関連についても検証する。実際の教育現場を考慮すると、個々人の発達特性や背景に合わせた合理的配慮の実施が重要であり、今後は適切な合理的配慮の選択など教育現場での活用が可能かなどの検証も行っていく。またこの課題でスクリーニングされた読み障害のある者を対象に脳画像研究を行うことで、客観的なデータや生物学的特徴に基づいたディスレクシアのサブタイプ分類についても可能となると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
検査課題についてはすでに作成が完了している。今後、健常人を対象にした研究計画も策定しており、おおむね予定通り実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度では健常人を対象にコントロールデータを収集予定。その後ディスクレシアとすでに診断がついているものや、学童児を対象にデータを収集していく。
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Causes of Carryover |
臨床研究における謝金として予算を組んでいたが、今年度は臨床研究が実施できなかったため、次年度に持ち越した。次年度使用額については改めて臨床研究における謝金として利用を予定している。
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