2019 Fiscal Year Research-status Report
Methods for Strategically Presenting the Clues of Fostering Search Skills based on Analysis on Novices' Behaviors of Page Attention
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19K14309
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
大沼 亮 福島大学, 共生システム理工学類, 特任助教 (60829729)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 探索能力育成 / ページ注目行為 / 探索意図 / 手がかり示唆 / 情報視覚化 |
Outline of Annual Research Achievements |
PBL等の試行錯誤性の高いWeb探索を行う機会が増加し,重要性が高まっている.この種の探索を上手く行うためには,探索結果と経緯を理解した上で,次の探索に繋げる必要がある.能力習得のためには,模索経験の積み重ねが重要だが,探索意図の逐次変化やクエリ表現の難しさ等のため,十分に行えない実状がある.本研究では,「既有ページに対する注目行為に,未熟者の認識や探索意図が,半ば無意識的に体現される現象」に注目し,段階的な手がかり示唆による能力育成方法を開発する.そのために,探索履歴・動向の分析に基づいて,注目すべきページ候補の抽出手法,注目ページに応じた検索方針毎の検索クエリ候補生成手法,経験状況に応じた手がかり示唆戦略を開発する.これらの手法に基づいて支援システムを開発することで,実際的経験を促しつつ探索能力育成を図る新たな方法を示す.
2019年度は,主に,手がかり情報生成手法の開発に取り組んだ.まず,模索的な探索における「探索者のページ閲覧」「クエリ捻出・検索行為」「探索成果の整理・再閲覧」などの実際様態を観察・分析した.次に,実際様態の分析結果を踏まえ,注目に値する手がかりページを抽出し,その特徴を分析した.分析結果と探索履歴データ中の特徴要素を照らし合わせ,手がかりページ抽出手法,および,探索者が注目するページに応じたクエリ候補生成手法の開発に取り組み,それぞれモジュールとして実装した.また,手がかり示唆の段階的削減による能力育成戦略について検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度に予定していた「手がかり情報生成手法の開発」を実施することができ,概ね予定通りのスケジュールで進んでいると考えられる.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は,主に,探索能力育成システムの開発・検証に取り組む.まず,前年度に開発したモジュールをサブシステムとする形で,探索履歴の収集から,その分析に基づいた注目すべきページ候補の抽出,注目ページに応じた検索クエリ候補の生成,これら手がかり情報の提示までを担う支援システムのプロトタイプを開発する.その上で,開発した探索能力育成システムを,大学研究室における実際の模索的Web探索に適用・実践試用し,提案手法の有効性を評価・検証する.
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Causes of Carryover |
(理由)2020年度は,プロトタイプ開発を円滑に実施し,検証作業を丁寧に行う必要があると見込まれるため. (使用計画)支援システム開発・実践に十分なスペックのマシンを購入し,検証作業のための打合せを実施する予定である.
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Research Products
(5 results)