2022 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害者の芸術鑑賞における触覚を介した形態認識と情緒に関する研究
Project/Area Number |
19K14310
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
守屋 誠太郎 筑波技術大学, 産業技術学部, 講師 (90809310)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 視覚障害 / 芸術鑑賞 / 触察 / ユニバーサル・ミュージアム |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、これまでの研究成果のまとめを行い、学会やシンポジウム等で発表し、論文として学術雑誌への投稿を行うことで研究実績としてまとめることができた。掲載雑誌は東北芸術文化学会発行の『芸術文化 第27号』である。 研究所年度となる2019年度には東京ヘレン・ケラー協会の協力を得てアンケート調査を実施し、視覚障害者の武術管理用の実態や鑑賞アンケートを通じて触察に適したサイズや素材の目安について調査した。その結果をまとめ、感覚代行シンポジウム、視覚リハビリテーション協会、東北芸術文化学会などでの口頭発表や国立民族学博物館での鑑賞用モデルの展示を行い、各専門領域の研究者・専門家との意見交換を通じて鑑賞実験に向けて鑑賞用モデルの作成や音声ガイドの作成を行い準備に勤めた。 新型コロナウイルスの影響で実施が遅れてしまったが、2021年度に視覚障害者が「手で触れて味わうアート鑑賞」について、触覚における「識別性」と「情緒性」の観点から考察し、配慮の試みによって得られる効果についての実験調査を行なった。この結果から触察鑑賞での形状理解に適したサイズの目安や素材が明らかにできたと考える。 今後は展示施設における導入や運用コストと照らし合わせて検証していく必要性があることから、本研究課題をさらに発展させた研究課題に取り組む必要があると考えたことから、最終年度に本研究課題を踏まえての新たな研究課題基盤研究Cでの申請を行った。採択されtことから、本研究における今後の課題や新たな検証ポイントについて引き続き調査していく計画である。
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Research Products
(4 results)