2021 Fiscal Year Research-status Report
教職志望学生の正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの構築と検証
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19K14318
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
野中 陽一朗 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (30735270)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 教職志望学生の学び / 正課外活動 / ラーニング・ブリッジング / 学習環境 / 教職キャリア形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の全体的な目的は,教員養成段階での正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインを教職志望学生のタイプに基づき構築及び検証することであった。2021年度は,本プロジェクト申請時の計画の最終年度にあたるものであり,達成目標は,「 学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの構築と検証」を実施することであった。 具体的には,2年間の研究知見を総括し,複眼的に構築した教職志望学生の学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの提案を行い,プログラム評価の観点から効果検証及び課題改善に着手し,より一般化・頑健性の高い教職志望学生の正課内外における学びの連環を促すダイナミックな学習環境を捉えることを構想していた。しかし,新型コロナ感染症防止対策に附随し,2年目の段階で実施する予定であった「教職志望学生の学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境の検討」が個別事例的な検討となり,一般化可能性を目指すために大規模調査や正課外活動の捉え方を再検討する必要性が生起した。その結果,大規模調査やインタビューなどの実施を踏まえつつ,「学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの構築と検証」を改めて実施する必要があった。そのため,研究を展開しつつ1年間計画を延長することを決断した。 2021年度は,正課外活動を含めた学習環境デザインの構築として必要な学修支援体制,教職志望学生のタイプに応じた学習環境に関する事例的な検討を展開した。また,正課外活動のイメージ調査,時間管理と生活スタイルとの関連などの実証研究の成果を公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて予定していた訪問調査および大規模実態調査は継続して実施できなかった。また,教職志望学生の学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの提案を行い,プログラム評価の観点から効果検証及び課題改善に着手し,より一般化・頑健性の高い教職志望学生の正課内外における学びの連環を促すダイナミックな学習環境を捉える計画時の構想を達成することが出来なかった。予備的な調査や個別的なインタビューなどの実施を踏まえ実証研究遂行に向けて理論的考察を深めてはいるが,「学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの構築と検証」を改めて実施する必要があったため,1年間計画を延長することを決断した。 以上のことから,本研究の全体的な目的の達成に向けて「遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
実証研究を個別事例的な検証だけでなく可能な範囲で大規模調査等の展開を進めつつ,一般化・頑健性の高い教職志望学生の正課内外における学びの連環を促すダイナミックな学習環境を捉え検証することを目指す。また,適宜理論的な考察を深め,補完する。継続して研究成果を学会発表や学術論文等を通じて広く社会に発信していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて予定していた訪問調査および大規模実態調査は継続して実施できなかった。また,教職志望学生の学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの提案を行い,プログラム評価の観点から効果検証及び課題改善に着手し,より一般化・頑健性の高い教職志望学生の正課内外における学びの連環を促すダイナミックな学習環境を捉える計画時の構想を達成することが出来なかった。そのため,当初最終年度に計画していた「学習タイプに応じた正課内外における学びの連環を促す学習環境デザインの構築と検証」を改めて実施する必要があり,1年間計画を延長することとなった。以上のことから,本年度に計画していた質問紙調査の時期や訪問調査および学習環境デザインの構築と検証のデザイン研究を次年度に変更し,調査の郵送費や印刷代,データ入力に対する謝礼,旅費など,当初予定していた経費の執行を次年度に変更した。
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Research Products
(14 results)