2020 Fiscal Year Research-status Report
番組構成パターンを活用した初等中等教育向けの映像制作指導教材の開発
Project/Area Number |
19K14326
|
Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
西尾 典洋 目白大学, メディア学部, 准教授 (30612072)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 映像制作支援 / オンライン / Web教材 / インタビュー / GIGAスクール |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、GIGAスクール整備事業の前倒しを受け、1人1台のPCで実施可能であり、かつコロナ禍にも対応できるようオンラインでも実施可能なカリキュラムと教材の開発を進めた。特にインタビューを含む映像コンテンツの制作に着目し、インタビューの企画・撮影・編集能力の育成を狙ったカリキュラムと教材を開発した。具体的には以下の様に進めた。 1.2019年度に引き続きインターネット上で公開されていたり、文献等で報告されている映像制作の実践事例を収集した。収集した事例を整理・分析し、初等中等教育においてどのような能力を開発し、指導をおこなうことが適切かを検討し、指導項目と達成目標のレベルを検討した。 2.GIGAスクール整備事業において、小中学校に実際に導入されたPCのOSの割合を調査した。その結果を元に、導入件数の多いChromeBookとiPadで実施可能な映像制作環境の検討をおこなった。検討結果を元に、映像制作教材を試作し、実際にどのような作品の制作活動が出来るかを確認した。また、児童・生徒には実験ができなかったが、社会人を対象として教材を使った映像制作活動を実践してもらい、その利点と改善点を検討した。 3.映像制作活動のなかで多く行われるインタビューの企画・撮影・編集に着目し、インタビューコンテンツの制作能力を育成するためのカリキュラム・教材を開発した。開発したカリキュラム・教材をオンライン学習にて利用してもらい、教材の利点と今後の改善点を検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大の影響により、2020年度は学校現場での評価実験をおこなうことができなかったが、これについては2021年度に行う形で調整をしている。その代替措置として2020年度はオンライン教材などの開発し、オンラインでの実証実験を進めるようにした。
|
Strategy for Future Research Activity |
GIGAスクール整備事業の前倒しにより、小中学校において2020年度中に1人1台のPC環境が整備されることとなった。また高校現場でも今後整備が進むと予想される。これにより、現在開発中の教材の活用範囲は広がると思われる。研究構想時より状況が変化していることから、それらに対応した教材開発を進めていきたい。
|
Causes of Carryover |
2020年度の新型コロナウィルス感染症拡大による、出張の自粛により、旅費の支出がなくなったため。また、同理由により学校現場での実証実験を延期、そのために必要な物品費の購入を翌年度に回すこととしたため。
|
Research Products
(1 results)