2020 Fiscal Year Research-status Report
小学生のプログラミング行動履歴に基づくラーニングアナリティクス環境の構築
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19K14337
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Research Institution | National Institute of Technology, Toyota College |
Principal Investigator |
藤原 賢二 豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 助教 (80782622)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / ラーニングアナリティクス / 小・中学校教育 / micro:bit |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で提案する「小学生を対象としたプログラミング行動履歴収集システム」について,昨年度に引き続き履歴収集のためのシステムの実装を行った. 昨年度時点では個々の学習者の履歴を収集することができていたが,実際の講義を想定した場合に複数人のデータを同時に収集する必要がある.本年度はその際の課題をクリアするためにシステムの改良を行った.しかしながら改良に難航し,年度終了時点では複数人でのデータ収集が行えていない状況にある.改良が難航している要因として,収集システムのベースとしているOSSであるpxt-microbitの更新が頻繁に行われており,バージョンアップへの追従が難しいことが挙げられる.現状,本システムはmicro:bit用のプログラムのコンパイル時にオンライン上のサービスを利用する必要があり,この機能を適切に利用するためにはバージョンアップへの追従が必要不可欠である. 加えて本年度は実際にデータの収集を行うための公開講座の準備を行った.本来であれば,11月時点で公開講座を実施し,データを試みる予定であったが,公開講座が開催直前に新型コロナウイルスに関係する事情により急遽中止となってしまった. 新型コロナウイルスが感染拡大している状況を鑑み,今後オフラインでの行動履歴の収集は難しいと考え,完全オンラインでのブロックプログラミングの行動履歴を収集できないかを現在検討中である.そのため,受講生らの位置情報を収集するシステムについては実装の優先度をさげ,オンライン化に注力しているのが現状である. これらの成果と並行してテキストベースのプログラミング学習者の行動履歴を競技プログラミングコンテストサイトであるCodeforcesから収集し,マクロの使用状況について調査分析を行った.これらの成果は今後小学生らのプログラミング学習における特徴と比較する際の比較データとなると考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要でも記載したが,本来であればデータ収集を行う予定であったが新型コロナウイルスの感染拡大もあり公開講座を実施できない状況となった.そのため,データ収集が遅れている. また,複数人からデータを適切に収集するための機能の実装に時間を要しており,この点においても進捗が遅れていると言える.
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Strategy for Future Research Activity |
複数人でのデータ収集を行うための機能を早急に実装し,データの収集を行う.新型コロナウイルス禍である現状を鑑み,オンラインでのブロックプログラミング学習を行う公開講座を実施し,データの収集を行う.なお,場合によっては小学生を対象としたデータの収集はとりやめ,多人数のプログラミング初学者(高専生や大学生を対象)にデータの収集を行い,事態が落ち着いた段階で実際に小学生を対象としたデータ収集が行えるように準備を整える予定である.
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Causes of Carryover |
データ収集システムの実装が遅れているため,実際にデータを収集する際のサーバ環境の構築を未だ行っていない.そのための物品費の使用が遅れている. また,謝金等についてもデータ収集のための公開講座を実施する際に補助学生らに支払う予定であったが,実施できなかったため使用できていない.次年度はサーバ環境の構築を行うための機器の調達や,データ収集時の被験者実験において謝金を使用する予定である.
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Research Products
(1 results)