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2019 Fiscal Year Research-status Report

児童期の類推による問題解決の発達

Research Project

Project/Area Number 19K14389
Research InstitutionEdogawa University

Principal Investigator

大塚 紫乃  江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 講師 (30735684)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
Keywords類推 / 問題解決 / 創造的思考 / Unusual Uses Test
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、児童期の類推の発達を明らかにすることである。
2019年度において、いままで幼児用に使用していた実験材料(紙芝居、問題解決の道具)を児童用に調整し、調査手続き・質問内容の精査、実験記録用の機材の準備を行った。
分析の焦点は、年齢による類推の視点の変化を明らかにすることであるが、類推による問題解決を行えるか否かに関わる要因を検討するため、創造的思考力を項目に加えて調査を計画することにした。創造的思考力としてUnusual Uses Testを用いた。日常で使う“モノ”の通常とは異なる使い方をできるだけ多く挙げる課題である。
児童を対象とした本調査の前に、大学生55名を対象に、質問紙を用いて予備調査を行った。質問紙の内容はUnusual Uses Testと古典的な類推による問題解決の課題の“放射線問題”であった。放射線で腫瘍を治療する課題がターゲットで、軍隊で城を攻める物語がベースであった。「分割と合成」を用いた解決方法が共通しており、ベースから類推を行うことで、ターゲットの課題を解くことが可能であった。これは大人用の課題である。
Unusual Uses Testは流暢性、柔軟性、独創性の3つの側面から得点化した。流暢性はアイデアの個数、柔軟性はアイデアの観点数を得点とした。独創性は個々のアイデアを、生成した人数に応じて、少ないほど得点が高くなるようにし、合計を得点とした。分析の結果、類推能力と創造的思考力の柔軟性の関係性が明らかとなった。柔軟に様々な方向から思考できる能力が、類推にとって重要であることが示唆された。類推の発達を説明する要因として創造的思考力の柔軟性も考慮する必要があるため、児童対象の本調査においても、Unusual Uses Testを用いて検討を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

類推に影響する要因として、創造的思考の認知的側面を考慮するように計画の微調整を行った。そのため、本調査に先立ち、大学生を対象とした予備調査を行った。学童において小学生を対象とした本調査を11月に行う計画を立てていたが、春に行う計画に変更をした。しかし、新型コロナウイルスの影響で、学童に調査に入ることが難しく、本調査の実施を延期せざるを得ない状況となり、2020年度に本調査がずれることとなった。

Strategy for Future Research Activity

学童での本調査が、計画変更と新型コロナウイルスの影響により、行えていない状況である。学童での調査協力を得られるか、状況を見ながら判断をする必要がある。場合によっては、対面しない形での調査方法に変更が求められる可能性がある。小学生が答えられるような質問紙を考案する必要もある。
分析方法は、事前に計画をしておき、迅速に分析と結果のまとめを行う。

Causes of Carryover

2019年度に学童で行う予定であった本調査が、計画変更と新型コロナウイルスの影響により、2020年度にずれることになったため、調査に伴う謝金の支出がなくなった。
2020年度に調査を行い、その実施と分析のための謝礼に10万程度使用する。調査結果の記録のための機器の購入として8万円、また、調査結果の発表に伴う支出として8万円を計画している。

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Published: 2021-01-27  

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