2020 Fiscal Year Research-status Report
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19K14391
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
山川 樹 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 講師 (70817650)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心理学 / 抑うつ / 現代抑うつ症候群 / 新型うつ / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、(1)新しいタイプの抑うつ症候群(以降、新抑うつとする)の重症度概念を検討し、(2)それを測定する尺度を作成し、(3)現場における利用可能性を検討することを目的とする。これら3つの目的のうち,1つ目及び2つ目の目的は2019年度に達成された。そのため,2020年度は3つ目の目的に取り組んでいる。 2020年度は2つの課題を設定した。1つ目の課題は作成した尺度の予測的妥当性を検討するための縦断調査を継続することである。これについては、内定の決まっている大学4年生を対象として2020年3月に実施した第1回調査から継続し,5月に第2回(n=354),6月に第3回(n=255),7月に第4回(n=196)を実施した。新型コロナウィルス感染症に伴う緊急事態宣言の発出(2020年4月-5月)を受け,第2回の調査開始時期が約1か月延期になったことを除き予定通りであり,調査は現在も継続中である。2つ目の課題は臨床群を対象に面接調査を実施し基準関連妥当性を検討することである。これについては臨床面接の中に作成した尺度を含める形で継続してデータを収集している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
縦断調査は予定通り進行している一方,臨床サンプルのデータ取得がやや難航しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は縦断調査及び臨床群への面接調査を継続しながら,社会人を対象として面接調査を実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響で参加予定だった国際学会の開催延期が相次ぎ,旅費が発生しなかったため。代わりに遠隔開催となる学会に参加するために必要な物品(WEBカメラ等)の購入に使用する予定である。
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