2021 Fiscal Year Research-status Report
The development of mental number line in young children: focusing on operation
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19K14406
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| Research Institution | Sugiyama Jogakuen University |
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Principal Investigator |
浦上 萌 椙山女学園大学, 人間関係学部, 講師 (70805762)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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| Keywords | 心的数直線 / 数量概念 / 操作 / 計数 / 序数性 / 計算 / 幼児 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では，幼児期後期に形成される心的数直線の発達過程とその操作の実態を明らかにすることが課題である。心的数直線とは，数量の知識や能力を支える役割を担っており，幼児期から児童期にかけて発達していくと考えられている。心的数直線の発達は，数直線上で数を見積る数直線課題によって可視化されるが，数直線上で見積る際には頭の中にある数量のイメージ（心的数直線）を操作した結果，見積る方略を選択すると考えられるため，数直線課題の刺激のバリエーションを増やして実験を行うことを目的としていた。
本年度は，認定こども園での数量活動の観察と，文献レビューを行った。観察については，依頼先のこども園の教育内容や数量を取り入れた遊び，子ども達が遊びの中で使用している数量に関わる会話や運動等について調べた。積極的には子どもに関わらない形で参与観察を行い，日常生活の中で子ども達がどのような数量活動の取り組みを行っているか，その種類や頻度について明らかにし，主に数える活動が頻繁にみられることが分かった。
さらに，近年の数直線課題を用いた心的数直線の研究についてレビューを進めるとともに，初学者向けのテキストにレビューした一部の内容をまとめた。近年は，心的数直線と足し算などの基本的な計算，数の順序性や連続性の理解等，周辺の数量に関する知識や能力との関連のあり方が示されつつある。年齢とともに組織的に系統立った結びつきになっていくことが明らかになっており，それぞれの数量に関する知識や能力の関係性が明確になりつつあることが示された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染の影響で，認定こども園や幼稚園等の施設で感染症が流行し，課題を子どもと1対1で対面実施することができなかった。昨年度に引き続き，対面で予定されていた課題がキャンセルとなったが，子ども達と積極的には関わらない形で参与観察を行い，日常的な数量活動の様子については理解を深めることができた。
また，文献レビューの整理を進めることで，実施予定の課題の再検討を行った。次年度に向けて課題の方法等についても見直しを行った。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き，コロナウイルス感染の影響で，当初予定をしていた課題を行うことが一部難しくなることも考えられる。観察等を実施するとともに園と連携しながら一部課題を改変して目的を遂行するようにする。
また，最終年度であることも考慮し，認定こども園等で対面での課題実施が難しい場合は，一部の課題をオンラインで実施するなど課題の実施形態を工夫することも検討中である。引き続き，理論的な枠組みの見直しやこれまでのデータを整理する等，関連する研究に関する調査を進める予定である。
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| Causes of Carryover |
本年度実施予定だった実験課題が実施できなかったため，それに必要な人件費や印刷費等の支出分を次年度に使用する。
次年度は最終年度であるため，課題の実施方法をオンラインにする等の変更に伴う費用が必要であると予想されることから，当初予定していた支出額よりも支出が増額することが予想される。
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