2019 Fiscal Year Research-status Report
Difference between cognitive function and cognitive remediation therapy of schizophrenia and autism spectrum disorder
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19K14423
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
大宮 秀淑 札幌学院大学, 心理学部, 准教授 (30781405)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知機能 / 精神疾患 / 認知機能リハビリテーション / 前頭葉実行機能プログラム / 統合失調症 / 自閉スペクトラム症 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績については、研究計画に基づき、精神科病院の統合失調症患者および自閉スペクトラム症患者の主治医に対して研究に関する説明を行い実施の同意を得た。主治医への説明と同意と同時期に、当該病院の理事長兼院長に対しても研究に関する説明を文書と口頭にて行い、実施の同意を得た。以上より、研究対象者の確保については目途が立ち、介入開始に向けての準備態勢を整えることが可能となった。 研究対象者に対しては、研究計画に示してある包含基準および除外基準に基づいて選考を進め、認知機能と社会機能に関するアセスメントを実施するための機材整備を進めた結果、認知機能および社会機能に関するアセスメントの実施が可能な状態となっている。 認知機能および精神医学に関する書籍の購入も進め、充実した研究体制を整備することが可能となった。患者の認知機能および社会機能に関するデータ整理に必要なフォーマット作成を進め、学会に関しては、国内における各種学会において研究に関する最新の知見を得た。 以上の研究実績に加えて、さらなる研究対象者の確保および研究成果の公表を目的として研究用ホームページの作成に取り組んだ。研究用ホームページについては国内研究者および海外研究者が閲覧することを想定して日本語用ページと英語用ページを準備した。合わせてパソコン用ならびに携帯電話用ページの2種類を作成しており、より多くの関係者に研究に関する情報提供を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況に関しては、研究実績に記載した通り、研究対象者の確保に必要となる精神科病院より研究協力に関する同意を得ていることに加えて、介入に必要な各種検査用具などの機材も適切に整備することができている。今後、当該研究対象者に対して順次介入を行っていく段階となるが、予期せぬ事態を想定した対応についても研究継続が可能となるよう様々な面から検討している状態である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、当該医療機関における統合失調症患者および自閉スペクトラム症患者を対象とした認知機能改善療法を用いた介入研究を進めていく計画としている。一方で、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、現在当該医療機関における研究が一時中断となっていることを受け、新規の医療機関の開拓や対象とする精神疾患患者の拡大などを検討することにより、研究が遅滞なく進捗するよう進めている。
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Causes of Carryover |
海外学会への参加を予定しており、そのための経費を計上していたが、新型コロナウイルスの感染拡大により当該学会が延期となり、不参加となったため次年度使用額が生じている。
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Research Products
(1 results)