2020 Fiscal Year Research-status Report
An attempt to organize the job-hunting continuation program with "value" essence among Japanese university students
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19K14430
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
輕部 雄輝 国際医療福祉大学, 赤坂心理・医療福祉マネジメント学部, 助教 (20780480)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | キャリア支援 / well-being |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は,本研究課題が確立を目指す支援プログラムにおいて採用する「価値の明確化」にかかわる指標の妥当性の検討のために,縦断的調査の第1回を行った。2021年2~3月に一般企業への就職活動を行う500名の大学3年生を対象に実施した結果,「価値の明確化」の程度が高い者ほど,早期に具体的な活動を進めていることがうかがえた。一方で,「価値の明確化」の程度と就職活動の総量については両者の間に有意な相関は認められなかった。第2回調査は,2021年10~11月に実施する予定である。 さらに,就職活動の継続を支え価値の明確化に対して間接的に影響を与えうるインフォーマル資源を検討することを目的とした就職活動を終了した者200名を対象にした調査において,就職活動中に用いたサポート資源と就職活動の継続のあり方との関連を明らかにした。その結果,父親からのサポートは,職業人モデルとして以降の社会人生活への円滑な移行を実現するための職業選択過程を幅広く促進し,母親や友人からのサポートは,主に就職活動の具体的な継続に際しての情動的対処や補償的行動を行う対象としての機能していることがうかがえた。 支援プログラムについては,新型コロナウィルス感染症拡大の影響のため,参加者のリクルーティングならびに時期設定について制限が生じ,円滑な計画の履行が実現できなかった。プログラムにおいて採用する指標やワークシート等の内容,オンライン並行のための実施環境はおよそ整備できたため,2022年度は停滞なく計画を進行できるように努める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題が確立を志向している支援プログラムについて,新型コロナウィルス感染症拡大の影響によって対面での実施が停滞しているため。2021年度においても一般企業における就職活動がオンライン中心での活動になったことを受け,オンラインでの実施環境の整備に努め使用素材についてはおよそ準備が完了している。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症拡大の状況を踏まえながら,必要に応じて対面とオンライン形態を並行した支援プログラムの設定を整備する。複数回にわたるプログラムを実施・完遂し,その効果検証を行う。また,縦断的調査によって「価値の明確化」ならびに就職活動にかかわる各指標との関連を検討し,当該プログラムにおいて採用する変数や操作の妥当性についても確認的に検討を行う。
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Causes of Carryover |
当該助成金は,本課題が確立を目指すプログラムの進行が,新型コロナウィルス感染症拡大の影響のため停滞しており,プログラム実施費として使用しきれていないために生じている。プログラム実施に伴う費用として,翌年度請求分の助成金と合わせて使用予定である。
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Research Products
(1 results)