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2021 Fiscal Year Research-status Report

The effects of cognitive remediation therapy and recovery support program for adult autism spectrum disorders

Research Project

Project/Area Number 19K14440
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

宮島 真貴  北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (30779773)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords疾病管理リカバリープログラム / 認知機能改善療法 / パーソナルリカバリー
Outline of Annual Research Achievements

急性期精神疾患の治療の多くは、通常、患者の精神症状の緩和や機能障害の軽減を目的とした臨床的な回復に重点が置かれている。しかし、臨床的な回復と個人的な回復の両方が、将来の計画や治療動機に影響するため、個人的な回復の重要性が示唆されている。しかし急性期精神疾患患者に対する個人的回復を促す介入の効果については、これまで明らかにされていない。さらに自閉スペクトラム症(ASD)は併存疾患や二次障害の罹患率が高く、治療効果が低く難治性に至る症例も存在する。ASDでは自己効力感の低さが二次障害を併発される原因でもあり、パーソナルリカバリーへの介入は必須である。そこで本研究では、急性期精神疾患入院患者のうち、特に自閉スペクトラム症の診断を受けている、または疑いのある人を対象に、疾病管理・回復プログラムおよび認知機能改善療法の効果を明らかにすることを目的とした。その目的を明らかにするために、前向きな前後介入研究を実施し、対象者は標準的な治療に加えて、疾病管理・回復プログラムと前頭葉・実行機能の認知機能改善療法を受けた。その結果、疾病管理・回復プログラムと認知機能改善療法の複合的支援の効果として、現時点では複数の機能評価尺度において改善が認められている.現在はまだサンプルの収集途中であり,今後は複合的治療効果について臨床的リカバリーおよびパーソナルリカバリーの視点で分析し,その効果を明らかにしていく予定である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初2群間比較試験を検討していたが,コロナウイルス感染拡大により対照群のサンプル数が少なく,統計的処理に必要なサンプル数に至っていない.さらに介入群においてもさらなるサンプル数が望まれるが,こちらも感染予防のため医療機関における介入が滞っている.

Strategy for Future Research Activity

補助事業期間内における2群間の研究デザインの遂行は困難を極めるため,現時点でサンプル数が集まっている介入群における前後比較試験に切り替え,データ処理および研究成果の発表に結び付ける予定である.

Causes of Carryover

対象者に使用するための配布資料や検査用品の使用が減った点,および国際学会の参加が来年度に移行したことから次年度の使用額が生じた.次年度は本件の成果を国際学会で発表する予定であるとともに学術論文に掲載する予定であるため,それに向けた費用に充てる.

URL: 

Published: 2022-12-28  

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