2021 Fiscal Year Research-status Report
肥満症における遠隔マインドフルネス実践による実用可能性と有効性の検討
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19K14443
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
松本 淳子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (60722262)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 肥満症 / マインドフルネス / オンライン |
Outline of Annual Research Achievements |
肥満症の治療には、現在のところ、食事療法・運動療法・薬物療法・行動療法といった内科的治療と、手術による外科的治療がある。総じて、これらは対面による通院治療が基本となる。肥満症は、その病態から膝や股の関節に負担が大きくなるため、変形性関節症が起こりやすく、加えて活動量の低下や歩行形態異常を来たす(栗生田ら, 2007)。また自らの感情コントロール不全により心理的ストレス状態が続き、その結果、対人場面において可能な範囲で他者とのかかわりを回避する傾向がある(林ら, 2016)ことから、身体的、心理的あるいは時間的負担によってしだいに治療意欲が低下し、通院治療の中断や脱落という問題が浮き彫りになる。 もう1つの問題は、肥満症の中には、定期的に医療機関を受診しつつ、専門家の助言どおりに適切な食事療法・運動療法を取り入れ、たとえ順調にいったん減量したとしても、多食が再現し体重がリバウンドしたり、あるいは、外科手術をしても2~3年後には同じくリバウンドしたりするケースも決して少なくないということが挙げられる。肥満症は、もはや肥満という身体的な症状だけでなく、心理と行動を含めた全体として現れている症状である。つまり、肥満症の発症と経過、治療とその効果に、個々人の心理と行動が大きな影響を与えているということにほかならない。治療には、内科的・外科的に加えて、心理的なアプローチが不可欠である。上述の2つの問題解決に近づく方法に、①テレビ電話システムを用いた遠隔治療、と②マインドフルネス食瞑想トレーニング(MB-EAT)を合わせ 本研究では、肥満症患者に対して、遠隔によるマインドフルネス食瞑想トレーニングを実施することが、健康教育情報をインターネットで配信するプログラムよりも不健康な食習慣・食行動に有効であるかを、ランダム化比較試験により検討することを目的とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で、当初予定していた被験者が思うようにリクルートできなかったことに加え、本研究はグループによる介入をするため、一定人数が集まらないことによる介入プログラムの実施が滞った。 また、せっかく登録した人の中で何名か種々の理由から脱落した人もおり、これらのことから研究の進捗に遅れをとった。
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Strategy for Future Research Activity |
今回1年延長が認められたため、データの整理、解析、そして成果をまとめていく。と同時に、今回RCTで対照群に割り付けられた人たちに対してレスキュー試験を実施している。当該対象者には同様のマインドフルネス食瞑想トレーニングプログラムを実施しており、本試験と合わせてデータを取っていく。
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Causes of Carryover |
対面での国際学会参加がコロナ禍によりできなかったため、旅費の支出がなかった。今年度は、コロナ禍が落ち着き、海外渡航ができるとなれば国際学会での発表を行うための渡航費用、加えて、論文の投稿代にも予算を取りたいと考える
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 肥満症の遠隔マインドフルネス食瞑想トレーニング(MB-EAT)の無作為化比較試験:study protocol2021
Author(s)
松本淳子, 平野好幸, 林愛子, 橋本謙二, 石間環, 谷川裕子, 廣瀬素久, 田口佳代子, 野本尚子, 矢野周子, 横手幸太郎, 小野啓.
Organizer
第41回日本肥満学会・第38回日本肥満症治療学会学術集会
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