2020 Fiscal Year Research-status Report
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19K14444
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
稲田 祐奈 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (40835154)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 嗅覚検査 / 幼児 / ASD児 / 同定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、幼児の嗅覚検査を既存の成人用嗅覚検査の方法を幼児向けに改変することによって、実用的かつ、最速で完成させることにある。また自閉症児に同検査を実施し健常児と比較することで、自閉症児の嗅覚力の特徴を検討し、臨床現場での実施に不可欠な、手続きの簡便さ、所要時間の短縮化など実用性の高さも実証する。2019年度は健常児データの収集開始、2020年度は健常児データ収集完了及び自閉症児のデータ取集開始、2021年度は研究のまとめを主な実施目標としていた。 前述の通り、本年度の目標は、自閉症患児データの収集を開始することであったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実施制限が生じたため、開始することができなかった。しかし、協力施設での倫理申請や、患児のリクルート方法の決定などの事前準備は完了することができた。また、すでに取得したデータの一部をまとめ、国内学術雑誌に現在投稿中である。当初の計画から進め方の変更を強いられることとなったが、できる範囲での研究遂行は行うことができたと考えている。 今後の新型コロナウイルス感染症拡大の影響も考え、実験の一部を実施施設と対象児の自宅とをオンラインで繋いで遠隔で実施する計画をしており、来年度は予定の対面での自閉症児への実施に加えて、新たな実施方法についても検討を進める予定である。これが達成されれば、来院せずに嗅覚検査を受けられるような遠隔医療の一端を担える可能性もあると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、実施制限が生じたため、協力施設で取得予定であった研究データを取ることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り、データ取得を進める。特に自閉症児のデータ収集の開始に注力する予定である。また、遠隔実施の可能性についても検討したいと考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、予定通りの実施ができなかった。2020年度に実施できなかった計画は、すべて2021年度に実施する予定である。
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