2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K14444
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
稲田 祐奈 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 助教 (40835154)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 嗅覚検査 / 幼児 / ASD児 / 同定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、幼児用嗅覚検査を開発するために、健常児とASD児に対して開発した嗅覚検査を実施し、その信頼性・妥当性を検討するとともに、ASD児に対する本検査の有効性を検討する。健常児研究では、4歳から6歳の未就学健常児に実施し、成人用検査を幼児に行うための方法の確立と標準データの提示、また、ASD児研究では4歳から6歳の未就学ASD児など発達に遅れがある児への実施を計画し、臨床現場での実施に不可欠な、手続きの簡便さ、所要時間の短縮化など実用性の点も検討事項とすることとしていた。 令和3年度は当初の計画では最終年度となっており、データ分析を完了し学会発表および論文投稿を目標としていたが、新型コロナウイルス感染症の影響から実験実施自体が難しくなり、大幅な計画の遅延があったため、令和4年度まで計画を延長することとし、延長が認められた。 令和3年度はコロナ禍でも実施可能となるよう、健常児への実施において、オンライン実施の計画及び、対面実施でも極力直接接触を減らす目的で手法の変更を行い、それに伴う倫理審査の変更申請と新たなプロトコール確定をした。対面実施では検査者と参加者間の用具のやり取りが多かった点を改善し、嗅覚刺激自体を使いまわしをしない刺激に変更した。令和4年度に入り、すでにそのプロトコールに則ったデータ取得を開始している。ASD児の実施についても、令和4年6月から再開する予定である。9月頃を目途にデータ収集を完了し、成果報告を行えるよう進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、実施が困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
手法の変更を行ったため、そのプロトコールに則って実験実施を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の影響で、実施期間を延長して、研究を行うこととしたため。
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