2021 Fiscal Year Research-status Report
子どもの強迫症臨床アセスメント開発と普及プロジェクト
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19K14445
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
牧野 拓也 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特命職員 (20813752)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 強迫症 / 児童青年 / 構造化面接 / 観察研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で中核的な役割を担っている、児童青年の精神障害を評価するための半構造化面接Kiddie Schedule for Affective Disorders and Schizophrenia Present and Lifetime Version (K-SADS-PL) for DSM-5日本語版の尺度特性を検証するため、研究対象者にこれを実施した。研究実施に関する同意が得られた児童青年およびその親に対して、2名の医師または看護師または臨床心理技術者が同席して面接を行った。また併せて尺度特性検証のための質問紙を実施した。年度内にすべての実施が完了した。 今後、さらにK-SADS-PL DSM-5のComputerized版であるKSADS COMPの日本語版を作成し、その尺度特性について検証する予定である。また、K-SADS-PL DSM-5を用いた観察研究についても検討・準備中である。
COVID-19パンデミックが継続していることから、観察研究の一環としてパンデミック下における日本に住む高校生の強迫観念や不安に関する調査を2021年3月にオンラインで実施した。この調査では、COVID-19パンデミック下における青年の強迫観念や不安を測定する尺度の日本語版青年期用を作成、その尺度特性について検証し、併せて同時期におけるSocial mediaの使用や生活を含め調査を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
K-SADS-PL DSM-5の実施が2021年度中に終了したことから、全体の進捗としてはやや遅れている。また前向き観察研究については1年半の観察期間を予定していたが、現在の進捗としてはこれが困難であり、研究デザインの修正を要する。
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Strategy for Future Research Activity |
①K-SADS-PL DSM-5の尺度研究については論文発表を進める。②K-SADS-PL DSM-5を用いた観察研究については研究デザインの修正について検討する。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により、旅費の支出がなかったため次年度使用額が生じた。 KSADS COMPの契約のため2022年度は大幅に支出が見込まれる。
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