2021 Fiscal Year Research-status Report
疼痛性障害に対する行動活性化療法の脳画像評価と治療効果予測因子の解明
Project/Area Number |
19K14451
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
青木 俊太郎 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (60786416)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 痛み |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は継続的に参加者の募集を行った。感染症流行下での集団療法の実施については昨年度と同様困難であったが、情勢に合わせて、1グループ分の集団療法を実施することができた。また、集団療法に参加できなかった対象者について、統制条件として研究参加できるように準備を行った。 感染症流行下において県外からの移動が自粛要請されたことから、介入群の2時点目の脳画像評価を行うことができなかった。したがって、当初の統計解析方法について、見直しを行った。具体的には、1時点目の脳画像評価が、介入前後での治療効果を予測するかどうかに焦点をあてた解析を行うこととした。 また本プログラムを実施するスタッフの教育用の動画を作成し、オンラインでも実施可能なスタッフ教育プログラムを共同開発するなど、感染症流行下でもオンラインで実施できるような取り組みを行った。 本研究によって開発したプログラムについては、ペインクリニック学会の教育講演にて公表するなど、アウトリーチ活動についても継続的に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2時点目の脳画像評価は実質的に困難となったが、リクルートと集団療法の実施は当初の予定通りにおこなうことができている。解析プランの見直しが必要であったものの、見直し後の解析プランの実施可能性は高く、感染症流行下の情勢を踏まえたうえで、成果公表は問題なく実施できると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
介入群は1-2グループに実施し、リクルートを終了とする。統制群は、候補者のリストを作成し、随時自宅でも実施できる内容について2時点目調査を行っていく。リクルートとデータ取得が完了次第、統計解析を行い、最終的な成果公表を目指す。2時点目の脳画像評価が難しい分、1時点目での脳画像評価と各指標の相関ネットワークなどを作成し、疼痛の脳画像と行動的変数についての維持メカニズムなどを把握するための研究を追加で実施する。
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Causes of Carryover |
感染症流行下において当初予定していた海外学会の参加が難しくなったことと、オフラインで依頼するべき作業を実施できなかったことから人件費に余剰ができた。次年度も海外学会参加が難しいと考えられるため、成果公表を論文執筆と執筆に関連する人件費にあてることで次年度使用する。
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