2019 Fiscal Year Research-status Report
小児がん患児の親に対するスマートフォンによる問題解決療法の開発と有用性の検証
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19K14453
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊藤 嘉規 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90836016)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 小児がん / 問題解決療法 / サイコオンコロジー / 臨床心理学 / 心理療法 / スマートフォン |
Outline of Annual Research Achievements |
小児がん患者の親は、治療や生活に関わる多岐にわたる心理的負担を抱えていることが知られている。これまで、我々は小児がん患児・家族の心理・社会的支援を行うとともに、小児がん患児の親の抑うつのスクリーニング法の開発や心理・社会的支援の介入研究を行ってきた。また、成人がん患者の不安に対して問題解決療法のスマートフォンアプリケーションを用いた介入研究を行ってきた。本研究では、小児がん患児の親を対象としスマートフォンを用いた問題解決療法の開発と有用性の検証を目的とした。 本年度は、対象者への研究説明のためのホームページ作成、電子的な研究説明同意・データ収集管理(アンケート等)を行うePRO・EDCシステムの構築のため、株式会社アクセライト(https://accelight.co.jp/)と協同し、研究システムの構築の準備を進めた。また、これまで用いてきたアプリケーションを小児がんの親を対象とするための改変を、Life2Bits株式会社(http://www.life2bits.com/)の協力を得て行った。次年度では、複数のテスト患者によりシステムの試験運用を繰り返し、運用上の問題がないことを確認し、並行して倫理審査申請のための準備を行っていく。9月よりシステム本運用とともに患者のリクルートを行い、本試験を開始予定とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れて進行している背景に、サンプリングを行う施設での小児がん症例数が予想よりも非常に少なかったことがあり、サンプリング環境を再調整する等が対応を検討する必要があると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
プログラムの開発と並行し、倫理審査委員会の準備を勧め、他施設でのサンプリングを行う等、サンプリング方法の再検討をしていく。
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Causes of Carryover |
患者リクルートのためのホームページを作成中でありその費用を繰越しした。次年度には完成予定である。
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