2021 Fiscal Year Research-status Report
小児がん患児の親に対するスマートフォンによる問題解決療法の開発と有用性の検証
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19K14453
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
伊藤 嘉規 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (90836016)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小児がん / サイコオンコロジー / スマートフォン / 認知行動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児がん患者の親は、治療や生活に関わる多岐にわたる心理的負担を抱えていることが知られている。これまで、我々は小児がん患児・家族の心理・社会的支援を行うとともに、小児がん患児の親の抑うつのスクリーニング法の開発や心理・社会的支援の介入研究を行ってきた。また、成人がん患者の不安に対して問題解決療法のスマートフォンアプリケーションを用いた介入研究を行ってきた。本研究では、小児がん患児の親を対象としスマートフォンを用いた問題解決療法の開発と有用性の検証を目的とした。 本年度は、対象者への研究説明のためのホームページ作成、電子的な研究説明同意・データ収集管理(アンケート等)を行うePRO・EDCシステムの構築のため、株式会社アクセライト(https://accelight.co.jp/)と協同し、研究システムの構築の準備を進めているところである。また、これまで用いてきたアプリケーションを小児がんの親を対象とするための改変を、Life2Bits株式会社(http://www.life2bits.com/)の協力を得て行った。 現在、アクセライトと共同で作成しているWeb siteとLife2Bitsが作成したアプリケーションとの連動の確認を行う前段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究同意のためのHP作成とアプリケーション制作会社との話し合いができておらず、研究同意+介入システムが完成ができていない。小児がん医療の診療体制が変化もあり、サンプリングをすることが困難であり、新たな臨床フィールドを模索しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
各社と話し合いを定期的に行い、システムの連動の検証を進めていく。介入システムを構築後、複数のテスト患者によりシステムの試験運用を繰り返し、運用上の問題がないことを確認し、並行して倫理審査申請のための準備を行っていく
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Causes of Carryover |
介入アプリケーションの改変はほぼできているが、研究同意を促すHP作成と各会社間の話し合いが遅れており、次年度に繰り越すこととなった。今年度計画の進行に伴い、費用負担が発生していく予定である。
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