2023 Fiscal Year Annual Research Report
肥満症・糖尿病に対する食行動に焦点を当てたマインドフルネス的介入の効果検証
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19K14456
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
山市 大輔 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (40836839)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 肥満 / マインドフルネス / 糖尿病 / 生活習慣病 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本人肥満、過体重患者における3wCBTによる減量介入プログラム「食生活と体重管理の改善のための短期間集団プログラム: Mindfulness Eating for Raising Fitness and Control」(以下、MERCIプログラム)の実施可能性を検討し、その有効性の予備的調査を行った。その結果、すべてのプログラム参加者がプログラムを完了し、各セッションに出席していた。プログラムから脱落した被験者はいなかった。参加者における有害事象はみとめなかった。この結果より、本プログラムの実行可能性、安全性が確認された。 年齢、BMIに基づいて、MECRIプログラムを受けている患者と受けていない患者を1:1の割合で傾向スコアマッチングした。MECRI参加群は男性 5名、女性 1名で構成され、平均年齢は 48.3(SD = 10.0)、平均体格指数(BMI)は23.7kg/m2 (SD = 1.6)、でした。対照群には男性 2 人、女性 4 人が含まれ、平均年齢は 47.8 (SD = 9.9) 、平均体格指数(BMI)は23.6kg/m2 (SD = 2.8)でした。2 つのグループの患者のベースライン特性は、性別、年齢、体重、BMI、Waist circumference、Hemoglobin A1Cいずれも統計的に有意な差はありませんでした。 48週間後の平均体重変化率は、MERCI群で-5.8%(SD=4.2)であったのに対し、対象群では1.7%(SD=2.6)であり、優位な差を認めた(P=0.022)。 結論 今回のMERCIの評価は、食べることに焦点を当てたマインドフルネスに基づいた集団教育技法が、肥満患者の長期的な臨床転帰を改善する可能性を示唆している。 上記の内容を現在論文執筆中である。
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