2021 Fiscal Year Research-status Report
うつ病休職者に対するワーク・ライフ・バランス支援プログラムの開発
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19K14463
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
中川 裕美 神戸学院大学, 心理学部, 講師 (60781565)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | うつ病 / 復職支援 / プレゼンティーズム / マインドフルネス / ワーク・ライフ・バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は,①うつ病による休職経験がある労働者535名(男性282名,女性253名),および②メンタルヘルス不調による休職経験のない労働者600名(男性300名,女性300名)を対象にWEB調査を実施し,うつ病による休職経験者のプレゼンティーズムの抑制要因について,メンタルヘルスの不調による休職経験のない者との比較検討を行った。その結果,うつ病休職経験者は,復職後もプレゼンティーズムが休職経験の無い者よりも高いことが明らかとなった。次に,休職経験の有無に拘わらず,プレゼンティーズムの抑制には,マインドフルネスやワーク・ライフ・バランスを向上させる支援が有効である可能性が示された。一方,うつ病休職経験のない者は仕事の量的負荷やネガティブスピルオーバーがプレゼンティーズムを高めていたのに対し,うつ病休職経験者では仕事の質的負荷がプレゼンティーズムを高め,働きがいが抑制していることが示された。これらの結果から,うつ病休職経験者がメンタルヘルスを保持しながら勤務継続するためには,キャリアや仕事の質的負荷への支援が重要と考えられる。 上記の結果を踏まえて,①休職中の期間,②復職可の診断書が出て復職までの期間,③復職後の時期において,どの機関・支援者から,どのようなサポートが求められるのかを明らかにすることを目的とした質的調査を実施した。 今後はこれらの調査結果の解析を通して,うつ病による求職者への支援ニーズを明らかにするとともに,マインドフルネスのうつ病による休職歴を有する労働者の復職後の勤務継続と健康管理の両立支援に向けた適用可能性について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響を受けて,従業員を対象とする調査の実施方法について研究計画の変更が生じたため。
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Strategy for Future Research Activity |
うつ病などのメンタルヘルス不調による休・復職者に対する復職後の就労維持と再発予防のためのワーク・ライフ・バランス支援に向けた具体的なアプローチについて,量的調査および質的調査の両側面から研究課題について検討し,学会や学術誌等を通じて結果の公表を行う。
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Causes of Carryover |
うつ病などのメンタルヘルス不調による休・復職者に対する復職後の就労維持と再発予防のためのワーク・ライフ・バランス支援に向けた具体的なアプローチについて、質的調査および量的調査の両側面から研究課題について検討する予定であったが、コロナ禍の影響を受けて質的調査(インタビュー調査)の実施時期と方法について計画の変更があった。そのため、今後はこれらのデータの解析及び結果の公表を行うための研究費を使用する予定である。
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Research Products
(2 results)