2023 Fiscal Year Annual Research Report
The association between motivation and mind-wandering
Project/Area Number |
19K14481
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
川越 敏和 東海大学, 文理融合学部, 特任講師 (70786079)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マインドワンダリング / マインドブランキング / 質問紙 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、「やる気」と「マインドワンダリング (mind wandering: MW)」の関係について、複数の実験によって多角的に理解し応用することを目指すものである。 最終年度では、目的3と4で掲げた認知的介入による操作について研究を試みたが、研究参加者の募集が難しく断念した。そのため、関連実験としてMWに類似の概念であるマインドブランキング(MB)に着眼し、MWの理解のためにMBを用いるとことを目指した。代表者は世界に先駆けてMBの神経基盤を報告したという実績があるが(Kawagoe et al., 2019, Hum Brain Mapp)、MB自体の研究は特に心理学領域ではさほど多くない。手始めに、現在のMB研究における問題を海外のMBを対象としている研究者らと整理し、意見論文として発表した (Kaufmann et al., 2023, Eur J Neurosci)。そして、MBに興味を持つ国内の心理学者らと共同し、特性的なMBを調べるための質問紙を作成した。本研究課題において重要なテーマであるMWの特性と状態の区別は、MBをはじめ様々な心理現象に応用できる考え方である。質問紙によって調査可能となることで、まだ黎明期であるMBの研究を刺激することができる。そのために、日本語だけでなく英語でも利用できるように、両版の開発を行い、心理尺度に関して影響力の大きい国際誌にて出版を行った (Kawagoe et al., 2024, Pers Indiv Diff)。
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