2019 Fiscal Year Research-status Report
Availability of sense of agency in emotion recognition
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19K14482
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐々木 恭志郎 早稲田大学, 理工学術院, 日本学術振興会特別研究員 (70831600)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 感情 / 行為主体感 / 身体化認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,身体行為・状態と感情認知の関連性について検討することである。令和元年度は,行為主体感や身体状態,周辺環境が感情評価に与える影響に関する研究に従事した。さらに,嫌悪対象への身体忌避反応についても明らかにした。 行為主体感を扱った研究では,行為と結果(ボタン押しと画像表示)の時間的ラグを設けることで主体感を操作し,それにともない画像への感情評価がどのように変容するかを検討した。結果として,ラグの長さの影響については顕著な効果が見られなかった。主体感の操作にともなう感情評価の変容については,引き続き検討が必要である。 身体状態に関する研究では,表情フィードバックが他者の表情判断やバイオロジカルモーションの感情判断に影響を与えることが明らかになり,この影響が複数の文化圏で見られることを確認した(Marmolejo-Ramos, Murata, Sasaki, Yamada, Ikeda, Hinojosa, Watanabe, Parzuchowski, Tirado, & Ospina, 2020)。また,周辺環境の違いを扱った研究では,嫌悪対象への感情評価が居住地域の影響を受けることを示した (Zhu, Sasaki, Jiang, Qian, & Yamada, 2020)。 加えて,感情を換気する画像へ指で接触を求めると,嫌悪画像の場合では接触が遅延することを明らかにした。これは嫌悪対象への身体忌避反応が自動的に起こることを示唆している (天野・佐々木・石井・渡邊, 2020)。 他にも閾下馴化に関する事前審査付き事前登録研究も進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
行為主体感の変化による感情評価への影響を検討する研究については,行為と結果の時間的ラグを操作する実験のみしか扱えず,他の操作方法については実験機器などの準備の都合で検討ができなかった。この点については,令和2年度に可能な範囲で検討を重ねたい。また,令和元年度に実施した表情フィードバックや周辺環境の影響を扱った研究などがこの点のヒントになる可能性も十分にある。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度については,COVID-19の影響で対面実験が実施困難であることが予想される。したがって,オンライン実験やメタ分析などにより,身体行為・状態と感情認知の関連性について検証を重ねていくことを予定している。
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Causes of Carryover |
購入の予定機材を入手できなかったことや,それにともない予定していた実験実施ができなかったため,それらの余剰分が生じた。これらについては令和2年度は,予定機材の購入やオンライン実験に関わる費用にあてる予定である。
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[Journal Article] Your Face and Moves Seem Happier When I Smile2020
Author(s)
Marmolejo-Ramos, F., Murata, A., Sasaki, K., Yamada, Y., Ikeda, A., Hinojosa, J. A., Watanabe, K., Parzuchowski, M., Tirado, C., & Ospina, R.
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Journal Title
Experimental Psychology
Volume: 67
Pages: 14~22
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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