2019 Fiscal Year Research-status Report
Ricci solitons, Yamabe solitons and a generalization of minimal submanifolds
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19K14534
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
前田 瞬 島根大学, 学術研究院理工学系, 講師 (00709644)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リッチソリトン / アインシュタイン多様体 / rectifiable |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である「完備安定勾配リッチソリトン及び完備勾配山辺ソリトンの分類」及び「部分多様体としての リッチソリトン,山辺ソリトンの分類」を行うため,まずは1つ目の完備安定勾配リッチソリトンの研究を行った。特に,2013年に Brendle により解かれた Perelman 予想を拡張させた問題に取り組んだ。すわなち,3次元完備安定勾配リッチソリトンは R^3の商, Hamilton の cigar soliton と R の積の商,もしくは Bryant soliton であろうという問題に取り組んだ,この方向では G. Catino, P. Mastrolia, D. D. Monticelli による研究があり,彼らはスカラー曲率に関する仮定のもと分類定理を与えている。また,彼らは 3-divergence free cotton tensor のもとで問題を解決している。一方で H.-D. Cao, Q. Chen らや G. Wei, P. Wu らにより弱い仮定を持つリッチソリトンのポテンシャル関数は距離関数で上からも下からも抑えられていることがわかっている。P. Petersen, W. Wylie はポテンシャル関数が距離関数でかけるときのリッチソリトンである rectifiable リッチソリトンを導入した。 本研究ではPetersen Wylieにより導入されたポテンシャル関数が距離関数でかけるときの3次元完備安定勾配リッチソリトンを考え,分類定理を与えた。また,この研究は3次元完備拡大勾配リッチソリトンにも応用することができ,この場合にも類似の分類を与えることができた。この研究で用いた技術は高次元へ応用することは難しく,また,同様の問題は4次元では考えることができないことがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた結果を得ることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は特殊なリッチソリトンへ本研究を応用することを行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響で予定していた研究集会への参加を見送ったため。
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