2022 Fiscal Year Research-status Report
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19K14737
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
土川 雄介 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 J-PARCセンター, 研究職 (60796423)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | マルチアノード型光電子増倍管 / シンチレータ |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度にリチウムガラスシンチレータを用いて行ったレート耐性試験を受けて、今年度は更に時定数の短いプラスチックシンチレータを用いたレート試験を行った。ホウ素を含有したプラスチックシンチレータに中性子ビームを照射することで、前年度試験と比較可能なデータを収集した。また、ソフトウェア面でのデータ収集系整備を行い、データ収集の自動化を実現、検出器用架台等も整備した。比較的時定数が短いリチウムガラスシンチレータであるが、更に瞬間最大計数率の向上が期待できるデータを取得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請当初に計画していたビーム照射試験を中性子照射測定にシフトすることにより概ね達成され、更なる詳細な研究に発展している。シンチレータに中性子感度を持つリチウムやホウ素を含有したものを用いることにより、シンチレーション光の広がりを評価することが可能になっている。以上のことから、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
ビーム照射試験を行い、改めてシンチレータのエネルギー分解能、時間分解能評価を行う。シンチレータの厚さのみならず、種類毎の評価が可能になったため、それらのシンチレーション広がりを加味した空間分解能評価も視野に入れ、検出器性能をまとめることを目指す。
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Causes of Carryover |
今年度に予定していた、電子線によるビーム試験を取りやめたため、試験に関わる費用が次年度使用額として生じることとなった。次年度使用額は、ビーム照射試験を行うために必要となる旅費及び物品購入に関わる費用として使用する。
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