2021 Fiscal Year Research-status Report
Measuring magnetic fields in the vicinity of supermassive black holes through radio and X-ray observations
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19K14772
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
井上 芳幸 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (70733989)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 天文学 / 理論天文学 / 活動銀河核 / 電波天文学 / ブラックホール / 高エネルギー天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究計画の目的は、巨大ブラックホール周辺の「磁場」という最も基本的な物理量を理論・観測 を連携して決定することにある。 そのために、降着円盤理論・ 電波観測・X線観測を連携し、巨大ブラックホールに付随するコロナからのシンクロトロン放射を捉えることで、数十シュバルツシルト半径の範囲における「磁場」を世界で初めて測ることを目指している。
これまでの成果において、我々は ALMA 望遠鏡を用いて、近傍の活動銀河核からコロナ由来のシンクロトロン放射成分を捉え、コロナが40 シュバルツシルト半径程度に広がり、また磁場強度は10ガウス程度であることを初めて明らかにしている (Inoue & Doi 2018, ApJ, 869, 114)。さらに、活動銀河核コロナに存在する高エネルギー粒子の加速起源も明らかにし、近年 IceCube Collaboration によって報告されている TeV 高エネルギーニュートリノの起源として、活動銀河核のコロナが重要な役割を果たしている可能性も示した (Inoue, Khangulyan, Inoue, & Doi 2019, ApJ, 880, 40; Inoue, Khangulyan, & Doi 2020, ApJL, 891, 33)。
今年度は体制強化にむけて国立天文台のALMA共同科学研究事業から ALMA PD を派遣していただき、ALMA アーカイブデータの解析を推進している。すでに10天体ほどの観測データの解析が終了している。また、ALMA Cycle-7 の観測データも取得できた。加えて、コロナからの高エネルギー放射について、Galaxies誌からレビュー論文を出版している (Inoue, Khangulyan, & Doi 2021, Galaxies, vol. 9, issue 2, p. 36)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は複数の近傍活動銀河核の解析に成功しており、ALMA解析はうまく進んでいる。またレビュー論文を依頼されるなど世界からの認知度も上がっていると実感している。一方で、コロナ禍の影響で海外研究会などでの発表機会が減少している課題もある。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画で予定したとおり、ALMA cycle-6 の観測データの解析に取り組む。すでにデータ解析は終えている。これらの結果をまとめたい。また、ALMA cycle-7 の観測データも取得できたので、Cycle-7 のデータ解析にも取り組 む。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により出張がなくなってしまった。状況の改善にともない、出張に参加したい。
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Research Products
(8 results)