2020 Fiscal Year Research-status Report
実環境におけるリブレット乱流摩擦抵抗低減効果の評価手法構築
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19K14898
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Research Institution | Japan Aerospace EXploration Agency |
Principal Investigator |
伊藤 萌奈美 (笹森萌奈美) 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 航空技術部門, 研究開発員 (80836065)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リブレット / 乱流境界層 / 壁面摩擦抵抗 / 抵抗低減評価手法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は2019年度に引き続き,主に解析ツールの整備を行った.本年度は圧力勾配下にも適用可能なModified Clauser-chart method(Dixit and Ramesh, Experiments in Fluids, 2009)を参考にしてゼロ圧力勾配下および圧力勾配下でも適用可能な解析ツールの整備を行った.また,ストレートリブレット面上壁面摩擦抵抗の推定精度向上を目的に,これまでの試験結果を用いて対数速度分布の変化量と壁面摩擦抵抗の相関について再検証した.結果として,ゼロ圧力勾配下におけるストレートリブレットの抵抗低減率は従来の他の評価手法よりも若干小さな値となるものの,その傾向は従来のものに準ずる結果を得ることが出来た.今後は圧力勾配下の結果を用いて本解析ツールの検証を進めるとともに,先行研究結果も交えてリブレット面上対数速度分布の変化量と壁面摩擦抵抗の相関について検証し,本手法へフィードバックを行う.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
産前産後休暇および育児休暇により当初計画からの変更点はあるものの,圧力勾配下で使用可能な解析ツールの整備を行うなど進展もみられるため.
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は風洞試験を予定しているため,具体的な試験計画について準備を進める.また,異なるリブレット形状について壁面摩擦抵抗と対数速度分布との関係式を導出し,形状による違いを検証する.
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Causes of Carryover |
産前産後の休暇および育児休業の取得に伴い研究活動を中断したため,当初の研究計画から変更が生じた.繰り越し分は2021年度実施予定の風洞試験支援員への人件費として使用する予定である.
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