2020 Fiscal Year Research-status Report
孟宗竹を活用した保水性ポーラスコンクリート舗装材料の開発
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19K15065
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Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
山田 宏 大阪産業大学, 工学部, 准教授 (60824464)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 孟宗竹 / ポーラスコンクリート / 保水性舗装 / 配合設計 / 半たわみ性舗装 / 充填材 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、70%~80%の高い吸水率を有する孟宗竹繊維を有効活用したセメント系多孔質舗装材料の工学的な配合設計法と保水性能について明らかにすることであり、セメント系複合材料に高吸水素材を活用するための基盤技術となる検討である。高吸水素材の特徴を活かして温熱環境改善技術への応用を目指すものである。2020年度の研究実績は、孟宗竹繊維と粗骨材の混合物の実積率を用いた配合設計法によって作製した孟宗竹繊維補強ポーラスコンクリートの基本的な硬化物性である圧縮強度、曲げ強度、透水性、骨材飛散抵抗性を評価した結果を取りまとめて、日本コンクリート工学会の年次論文集で公表した。なお、長期材齢の硬化物性などについては、現在データ取得中であるが、材齢1年時点においては、孟宗竹繊維のアルカリ侵食による強度低下などは確認されていない。また孟宗竹粉を活用したセメント系充填材(保水型半たわみ性舗装材料)に関する検討では飽水状態とした孟宗竹粉を用いることで硬化体中に均一に分散させることができることを明らかにし、その硬化体の評価として、圧縮強度、ヤング係数、保水性に関する試験を行った結果を取りまとめた研究概要を土木学会全国大会に投稿している。2020年度前半は、コロナ禍により実験着手がほとんどできなかったが、後半から孟宗竹繊維補強ポーラスコンクリートに孟宗竹粉を活用したセメント系充填材を充填させた舗装システムとしての評価を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度はコロナ禍での検討であったが、孟宗竹を活用した繊維補強ポーラスコンクリートおよび孟宗竹端材を用いた半たわみ性舗装材料の配合設計法に関する概略を明するとともに、硬化体の性能評価も概ね順調に進展しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
実用化を目指して、孟宗竹繊維補強ポーラスコンクリートに孟宗竹粉を活用したセメント系充填材を充填させた舗装システムとして評価を実施する。また、コロナ禍で実施できる試験施工に向けて、関係各所と調整を行っていく。得られたデータは取りまとめ次第、成果公表を行っていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍によって納期未定の安全衛生用品などがあったが、翌年度には当初の使用計画と合わせて調達予定である。
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Research Products
(1 results)