2022 Fiscal Year Annual Research Report
日独の建築規制比較による景観価値を適正評価した公共的価値向上のための方策
Project/Area Number |
19K15167
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
沼田 麻美子 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 研究員 (70724623)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 景観規制 / ドイツ / 地域価値 / 景観 |
Outline of Annual Research Achievements |
ドイツの建築規制に伴う建築誘導は、土地の価格上昇にも寄与すること、さらにその背景には、銀行の融資が大きく関係していることが把握できた。また2022年はドイツはエネルギー影響を大きく受けたことで、エネルギー確保のためのソーラーパネル設置のために、自然保護の規制、歴史的建築物の規制が表出したため、エネルギーを確保できる住宅か否かで建物の価値が問われることとなった。この建物価値を制限かけているのは、条例を制定する市町村であり、市町村が建物価値に大きな影響を与える構造と変化した。 そのため、ローテンブルクに再訪して、自治体にヒアリング調査を実施した。調査初年度は、緑化およびファサードや窓枠など建物外観に関する規制について、条例を制定している自治体の意向および住民意向を調査したが、今回は、ソーラーパネルを設置する際の旧市街地など歴史的建造物の規制の方針における内容とした。 バイエルン州は歴史的建造物にも条件に適合したソーラーパネルが設置可能と変化する中、ローテンブルクでは、郊外からエネルギーを確保することで旧市街地にソーラーパネル設置を認めないという方針を出している。その理由として、旧市街地における歴史的建造物は、非常に価値の高いものとして評価し、その価値を守ることでローテンブルクの町全体の価値を維持するということが確認できた。また、背景として、ローテンブルクでは、現在必要なエネルギー確保よりも歴史的町並みを求める観光資源が重要だということが把握できた。
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