2020 Fiscal Year Research-status Report
南イタリア・プーリア州における農家建築と田園地域の空間構成に関する研究
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19K15194
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Research Institution | Kurume Institute of Technology |
Principal Investigator |
稲益 祐太 久留米工業大学, 工学部, 特任講師 (60832681)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 都市史 / テリトーリオ / 都市組織 / オリーブオイル搾油所 / プーリア / 建物類型 / フラントイオ |
Outline of Annual Research Achievements |
二年目の2020年度はこれまでに収集した史料による分析を主に行った。前年度に行ったサレント地方のガッリーポリGallipoliで行った地下オリーブオイル搾油所の実測調査の成果を1800年代初頭の課税用不動産登記台帳と照合し、史料上の位置の比定、登記上の記載内容との比較、さらに所有形態の分析を行った。また、これまでに実施していた実測調査結果についても分析を行った結果、未発見のオリーブオイル搾油所の位置もほぼ特定することができた。 また、田園部の農家建築が現在、どのように再生されているかについて情報収集や現地在住者との意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の発生により、予定していた学会発表およびフォジア県でのフィールド調査を中止せざるを得ず、現地での農業建築の実測や農業景観に関する調査について進捗の遅れがある。また、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に伴う文部科学省からの授業実施に際しての通知等により教育活動や学内業務が増大し、文献資料を踏まえた分析、成果報告のために時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の発生状況により、2021年度も海外渡航が大幅に制限されると考えられる。そのため、すでに入手している史料や文献を用いた分析、考察を加えて、学会発表や学会論文として公表する。
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Causes of Carryover |
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の発生により、現地調査のための海外渡航および学会発表のための国内旅行ができなくなったために研究の遅延とともに経費も消化されなかった。今後は、状況を見ながら海外渡航および論文投稿費、データベース作成費用として使用する予定である。
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