2021 Fiscal Year Annual Research Report
相互作用性を考慮した変動的多目的ネットワークの評価手法
Project/Area Number |
19K15241
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Research Institution | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
Principal Investigator |
高橋 奈津美 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 電気情報学群, 講師 (60780319)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 多目的ネットワーク / パレート最適 / 最適設計 / アルゴリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では,電力供給システムなどネットワーク構造で表現されるシステムを対象とし,ネットワークのコンポーネントに 複数の評価指標を考慮する多目的ネットワークに着目している。特に,現実社会における状況の変動や,ネットワークにおけるコンポーネントの故障等の波及効果を考慮するために,コンポーネント間での相互作用性を考慮した変動的な多目的ネットワークに対する評価手法の構築を目的としている。 本年度は,前年度に引き続き,コストと信頼度を評価尺度とするネットワークにおいて,コンポーネントに付与した評価指標とパレート解への到達傾向の分析を進め効率的な解探索手法の検討を行った。それを(1) 遺伝的アルゴリズムにおける個体生成・親個体選択過程に反映させ,前年度に考案した基準も合わせ,それぞれの提案基準の優劣を分析した。その結果,選択基準により解探索が強化される領域に特徴があることがわかった。また,(2)計算負荷を増大させる大きな要因の1つである信頼度計算について,処理の並列化のため高速化効果のある算出過程の分割方法を検討した。これは,多目的ネットワークにおける並列探索を実現する土台になると考えられる。最後に,ネットワークの状態が変動するモデルとして,コンポーネントの故障・修理過程を考慮する研究に取り組んだ。(3)状態変化により評価値が変動するネットワークにおいて,レジリエンス性能の評価指標算出の検討を行った。上記の成果をまとめ,国際学会2件,国内発表2件で報告した。
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Research Products
(4 results)