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2019 Fiscal Year Research-status Report

不確実な環境における包括的プロジェクト計画に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K15242
Research InstitutionAichi Gakuin University

Principal Investigator

森田 大輔  愛知学院大学, 経営学部, 講師 (70734763)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywordsプロジェクト / 不確実性 / スケジューリング / 進捗管理
Outline of Annual Research Achievements

プロジェクト実施の際には,遅延の原因となる不確実性を考慮して,スケジュールの立案と進捗管理を理論的に実施する必要がある.しかし,現場でのスケジュールに関する意思決定は経験則に依存しており,研究分野においても計画プロセスの一部を切り取った限定的な内容にとどまっている.本研究の目的は,不確実なプロジェクト環境において,スケジュールの立案と進捗管理を包括的に扱うための手法を確立することである.
本研究では,遅延によって生じる,スケジュールと実施結果との差異を抑えるために,包括的なプロジェクト計画の枠組みを確立する.具体的な目的は,1)進捗管理を考慮したスケジュール立案手法の提案,2)スケジュール立案で得られた情報を活用する進捗管理手法の提案,3)提案手法の有用性と現実問題への適用可能性の検証の3点である.
2019年度は,進捗管理を考慮したスケジュール立案手法の提案と有用性の検証を目的に研究を進めた.提案手法のスケジュール評価では,スケジュールに対して作業遅延と進捗管理をともなうシミュレーションを複数回実施し,仮想的な実施結果を得る.そして,仮想的な実施結果との差異が小さいスケジュールを良好であると評価する.シミュレーションには,CPUよりも並列処理を得意とするGPUを用いて,複数のシミュレーションを並列に実施することで高速化を図った.数値実験から,大規模な問題でも現実的な時間でスケジュールを立案できることを確認した.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

スケジュール立案手法の実装に時間がかかってしまったため,当初の予定よりもやや遅れる結果となった.基礎的な数値実験は実施済みであるが,提案手法がどのようなプロジェクト問題例にも対応可能か検証するために,様々な問題例を対象にした詳細な数値実験を実施する必要がある.また,その結果に応じて,提案手法の性能の改善を検討する必要がある.

Strategy for Future Research Activity

スケジュール立案手法の詳細な数値実験とそれに応じた手法の改善を行い,得られた結果を論文としてまとめて投稿する.また,2020年度から実施予定であった,進捗管理の開発にも着手し,昨年度の遅れを可能な限り取り戻す.

Causes of Carryover

使用計画は概ね予定通りであったが,物品費の概算と実績の差が僅かに生じたため,少額の次年度使用額が発生した.
次年度使用額は少額であるため,当初の計画通り,物品費や旅費等へ使用する.

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 工数見積もりを考慮したプロジェクト・スケジューリングに関する厳密解法の検討2019

    • Author(s)
      森田大輔
    • Organizer
      スケジューリング・シンポジウム2019

URL: 

Published: 2021-01-27  

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