2022 Fiscal Year Research-status Report
データドリブン最適化に基づくマス・カスタマイゼーション生産方式の設計
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19K15243
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
大森 峻一 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (30649348)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | サプライチェーン・マネジメント / 需要予測 / オペレーションズ・リサーチ / ロバスト最適化 / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、前年度までの派生問題に対して、大きく2つの方向にモデルを拡張した。1点目はレジリエンスの考慮をおこなった。新型コロナウィルスに端を発した世界中の同時多発的な混乱をモデル化した。またその様な混乱の影響を最小化するためのサプライチェーンネットワーク設計問題のモデルを提案し、実際の事例を参考にしたケーススタディをもとに考察を行った。2点目は環境負荷を考慮した多目的最適化問題への拡張を行った。利益の最大化と廃棄量の最小化を考慮したモデルを構築した。これにより、単に廃棄量をコストとして含んだ場合と比較して、利益のわずかな減少を許容することで、排気量を大幅に削減できることを明らかにした。いずれも実務家との議論を行い、実務的な観点からのフィードバックを受け、考察を充実させた。研究成果を国際会議で発表し、1件はBest Paper awardの受賞があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたデータセットの入手に時間がかかったが、予定していた結果は出たため、概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は最終年度として、成果を査読付き論文としてまとめ、国際ジャーナルへの投稿を行うことを考えている。
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Causes of Carryover |
データ取得が遅れた影響で、論文投稿に必要な経費の支出がなかった。次年度に論文投稿の際に使用する予定である。
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