2020 Fiscal Year Research-status Report
Reduction of human error occurrence in creating a configuration list of BOM due to a wide variety of specifications
Project/Area Number |
19K15248
|
Research Institution | Chiba University of Commerce |
Principal Investigator |
横山 真弘 千葉商科大学, サービス創造学部, 講師 (40735354)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 部品構成表 / 構成マスタの作成 / 多仕様製品の仕様変更 / 人的ミスの発生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、仕様変更が発生した際の部品構成表(BOM)の構成マスタの作成作業に着目した研究を進めている。多仕様化により構成マスタが複雑になり、そこに仕様変更が発生すると、構成マスタを登録し直すために、新たな品目データと親子関係データを追加登録する作業が発生する。その際に、様々な人的ミスが発生するリスクがあり、そのリスク低減に向けた研究を進めている。初年度においては、視覚的な補助に着目し、階層構造の把握に対する色彩による補助、仕様変更の発生箇所の把握に対するハイライトによる補助の効果を検証し、その有効性を示した。本年度は、仕様変更に伴う部品表の構成マスタ作成において、作成手順による影響の分析を主に進めた。具体的には、仕様変更に伴う新たな品目データと親子関係データを追加登録する作業において、品目データと親子関係データを同じタイミングで処理をしていく手順と、品目データを先に登録してから親子関係データの登録を行う手順の二つが検討される。本研究では、詳細な手順書を作成し、構成データの作成の実験を行うことで、この両者での構成マスタの作成作業の効率性の比較、検証を行った。現在、この研究内容を日本生産管理学会の論文誌に投稿する準備を進めている。 また、2021年1月に学会誌「品質(Vol.51, No.1, 2021)」にて、「仕様変更に伴う部品表の構成マスタ作成に関する研究について」という題目で、部品構成表の構成マスタの階層構造の把握に関してこれまで本研究で行ってきた研究内容の紹介を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では、仕様変更が発生した際の部品構成表(BOM)の構成マスタの作成作業に着目した研究を進めている。初年度においては、視覚的な補助の効果を検証し、その有効性を示した。次年度においては、構成データの作成の詳細な手順書を作成し、作成手順に着目して構成マスタの作成作業の効率性の検証を行った。これらから、構成マスタの作成における認知処理の構造把握に取り組み、作業で求められる認知処理の内容からミス発生のリスクの顕在化を行うことができた。しかし、構成マスタ作成の各作業でのAI やRPAの導入については、当初の研究計画よりもやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も、ミス発生のリスクと製品構成との関係の解明、さらなる対策の立案に取り組む。まずは、構成マスタの作成における人的なミス発生の低減のためのAIの導入を目指す。そのため、AI やRPAが効率的に対応可能となる作業内容を切り分け、どのようなデータを用いて、どのような分類・予測を行うのかを明確にする。それにより、ミス発生の低減に対し、より効果の高い対策の提案を目指す。また、ミス発生の低減に関する知見を、サービス分野など、他の領域に適用することも併せて検討する。
|
Causes of Carryover |
構成マスタ作成の各作業でのAI やRPAの導入について、当初の研究計画よりもやや遅れているため。 また、参加予定だった国際会議が出席できなかったため。
|
Research Products
(1 results)