• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2019 Fiscal Year Annual Research Report

Development of New Asymetric Alkylation Reactions Based on Simultaneous Use of Carboanion Equivalents and Broenstead Acids

Research Project

Project/Area Number 19K15556
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

中島 一成  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10709471)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2020-03-31
Keywordsジヒドロピリジン / アミノ化 / アルキル化
Outline of Annual Research Achievements

炭素アニオンは、求核的アルキル化試薬として最も広く用いられてきた、有機合成における重要な試薬の一つである。これまで、求核的アルキル化試薬としては、有機リチウムや有機マグネシウム試薬などの有機金属試薬が用いられてきた。これらは、非常に優れた炭素アニオン等価体であるが、プロトン性試薬が存在する場合、速やかにプロトン化されてしまう。そのため、ブレンステッド酸性条件では利用することができなかった。
本申請者らは最近、光電子移動触媒を用いてジヒドロピリジンを形式的なアルキル求核試薬として利用する反応手法を開発している。この反応系では、一電子移動とラジカル種の発生を鍵として形式的な炭素アニオン種の付加が進行する。そこで、この系を応用することで、酸触媒による、全く新しいアルキル付加反応が開発可能ではないかと考えた。
ジヒドロピリジン骨格の芳香族化を駆動力として、4-アルキル-1,4-ジヒドロピリジンを求核的アルキル化試薬として用いることを目的に研究を実施した。種々の求電子的アルキル受容体を基質として検討したところ、アゾジカルボン酸エステルとの反応において、アルキル化が進行することが見出された。
本反応系について詳細に検討したところ、本反応系では無触媒での加熱条件において反応が進行することが確認された。また、適用可能なアルキル基についてはベンジル基や2級アルキル基をはじめ、メチル基も適用可能であった。一般的にメチルラジカルは発生が困難であり、本反応系は興味深いメチル化反応といえる。
反応機構について詳細を検討したところ、本反応はラジカル連鎖機構で進行していることが明らかとなった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2019 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Alkylation Reactions of Azodicarboxylate Esters with 4-Alkyl-1,4-Dihydropyridines under Catalyst-Free Conditions2019

    • Author(s)
      Kazunari Nakajima, Yulin Zhang, and Yoshiaki Nishibayashi
    • Journal Title

      Organic Letters

      Volume: 21 Pages: 4642-4645

    • DOI

      10.1021/acs.orglett.9b01537

    • Peer Reviewed
  • [Remarks] 西林研究室ホームページ

    • URL

      https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/nishiba/

URL: 

Published: 2021-01-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi