2022 Fiscal Year Annual Research Report
顕微分光法による氷/凍結濃縮溶液界面の物性計測と界面揺らぎのダイナミクス解明
Project/Area Number |
19K15599
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
稲川 有徳 宇都宮大学, 工学部, 助教 (30828489)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 界面揺らぎ / 固液相転移 / 氷 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、氷により囲まれた微小な凍結濃縮溶液(FCS)中で起こる化学反応について、これまでの研究活動で開発した画像解析による比色分析法を用いて行った。特に、凍結水溶液と接する鉄の腐食過程を測定し、FCSのサイズが腐食プロセス大きな影響を与えることを見出した。今後はX線分光を用いてFCS内に存在する化学種の同定を行うことで、より包括的に反応を解析する。フォノン共鳴スペクトロスコピーによる氷/水界面の揺らぎ計測については実験系の組みあがったものの、測定条件の最適化ができておらず、助成期間終了後も継続して行う。
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