2020 Fiscal Year Research-status Report
Functional and mechanical analysis of cross-linked structure formed by xyloglucan endotransglucosylase/hydrolase
Project/Area Number |
19K15884
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
砂川 直輝 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任助教 (90839044)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 細胞壁 / キシログルカン / セルロース / 加水分解酵素 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では環境問題や気候変動等への国際的意識の高まりに対する対応としてより環境負荷の少ないバイオマス由来材料を創生すべく、植物体を形成する成分として代表的なセルロースとキシログルカンを互いに架橋することが出来る酵素キシログルカンエンドトランスグルコシダーゼ(以下、XTH)に着目し、多様なXTHの機能解析と、XTHによって架橋反応が行われたバイオマス材料の物理特性の理解を目的としている。 本年度は反応材料の物理特性の解析に必要となる多様なXTH酵素の取得を目指し、主に酵母Pichia pastoris(以下、P. pastoris)を主体とした組換え酵素の取得、およびバイオマス材料の物理特性測定系の構築を試みた。 しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響による研究室封鎖により十分な実験期間を確保する事が出来ず、必要なサンプルの調製は出来ていない。一方で、物理特性測定系については企業との共同により、新たな測定装置の構築まで完了し、現在は作製した装置を用いた評価系の構築を進めているところである。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は反応材料の物理特性の解析に必要となる大量のXTH酵素の取得を目指し、組換えXTH酵素取得を推し進める計画をしていた。 目標の達成に向け、発現系の構築を行い、酵素の取得作業を進めていたが新型コロナウイルス感染症に伴う閉鎖などの影響により、実験時間を十分にとることが出来ず計画を完了することが出来ていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後も同様に、精製酵素の取得に十分な期間をかけることが出来ない可能性も考えられることから、未精製の酵素を用いた実験系の構築も考えていく必要がある。また酵素サンプルが十分に用意できていない状況でも、人工細胞壁モデルの構築は進めることが出来ると考えられるため、こちらの実験系の構築に邁進していく予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症による施設封鎖により、想定していた研究計画を遂行できなかった為、次年度への繰越しを行う。 次年度では本年度に遂行する事が出来なかった実験項目の遂行に繰越金の使用を行う予定である。
|
Research Products
(14 results)