2020 Fiscal Year Research-status Report
Development and introduction of resident-centered survey methods for animal damage problems, and model development of residents' initiatives
Project/Area Number |
19K15935
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大谷 洋介 大阪大学, COデザインセンター, 特任講師(常勤) (70750909)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 獣害 / Deep Learning / 機械学習 / 深層学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は 1.ニホンザルを対象とした顔認識システムの開発によって、非専門家であっても生態学的情報を収集可能な簡易調査手法を被害地域に導入し、2. 簡易調査手法を用いた住民の参画による効果も含め、住民の意欲に影響する要因を組み込んだシステムダイナミクスによる動学モデルを構築することを目的としている。 2020年度の成果として、1について、認識率向上に寄与する画像処理手法、データ増幅手法を組み込んだニホンザル顔認識システムの開発を推進し、その成果について国際学術雑誌に発表した。 2について、新型コロナウイルス感染症の蔓延により、2020年度は現地調査を実施することができなかったものの、現地協力者と連携し遠隔でのアンケートを実施し、またインタビュー調査の準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の蔓延後、調査受け入れ地域の住民の要望により現地に訪問することができておらず、当初想定していた現地調査が実施できていない。獣害対策を導入しその前後の住民の意識変化を明らかにするという計画において、対策導入が未実施であり、2021年度も実施が難しいことは進捗に多大な影響を及ぼしている。遠隔でのアンケート実施等、コロナ禍において現地に訪問せずに実施可能な調査研究を模索しており、2020年度においては一定のデータ収集に成功している。
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Strategy for Future Research Activity |
上述の事由により、計画の修正を検討している。本研究の目的1, 2のうち、1については従前の計画通りに推進する。2について、遠隔で取得可能なデータのみから分析を行う形に計画を修正、もしくは年度を延長することにより当初の計画を遂行する形のいずれかを選択することになると考えている。これについては現在までに収集したデータの予備分析の結果、および感染状況の推移によって2021年度前半に判断を行う予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、当初計画していた出張が実施できなかったため。今後の使用については感染状況等に応じて、年度の延長等も含めて検討することとする。
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Research Products
(1 results)