2019 Fiscal Year Research-status Report
Can insects available for swine feed? -Research on the impacts of fish meal and insect meal substitution on sows and piglets-
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19K15962
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
川崎 淨教 香川大学, 農学部, 助教 (30739206)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ブタ / 昆虫飼料 / キチン分解酵素 / AMCase |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は哺乳期(14日齢)から育成期(56日齢)までの子豚の胃上皮組織を採取し、キチン分解酵素(AMCase)の濃度測定および遺伝子発現解析を行った。その結果、全ての日齢でAMCaseの遺伝子発現が確認でき、先行研究で報告されている6か月齢程度の肉豚と同程度の濃度のAMCaseが分泌されていたため、ブタは哺乳期からキチンを含有する昆虫粉末を飼料に利用可能であると考えられる。しかし、胃上皮組織重量あたりのAMCase分泌濃度は日齢間で差が見られなかったため、昆虫粉末の飼料利用量は豚の胃の重量に比例すると考えられる。 次年度は昆虫飼料として脱脂ミールワーム粉を用い、母豚用飼料中の魚粉と完全代替した際に母豚の乳中成分(栄養素組成や免疫グロブリン(IgA と IgG)濃度、抗菌物質濃度)に及ぼす影響を分析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度に実施予定だった解析(子豚の哺乳期から育成期までのキチン分解酵素の濃度測定および遺伝子発現解析)は全て終了している。 また、次年度に実施する項目の一部は母豚の分娩時期の関係で本年度内に採材を開始している。以上のことから、現在までの進捗状況はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は母豚や子豚から乳や糞、血液等を採材する必要があるため、研究協力者との採材日のスケジュール調整を行う。研究内容については、おおむね順調に進展しているため、研究を遂行する上で大きな問題となる課題は今のところない。
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Causes of Carryover |
次年度の実施内容を母豚の分娩スケジュールの都合により前倒しで実施しており、年度末の執行期限以降に飼料原料を購入する必要があった。次年度使用額は、本年度と同様に飼料原料購入費として使用する。
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