2019 Fiscal Year Research-status Report
自由行動下カルシウムイメージングによる霊長類の複雑な歩行運動メカニズムの解明
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19K16190
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
近藤 崇弘 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (70759886)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マーモセット / Caイメージング / 線条体 / 歩行運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マーモセットの線条体D1細胞、D2細胞の活動をそれぞれ小型顕微鏡を用いて観察する。また、行動観察カメラで記録したマーモセットの歩行から人工知能を用いてその特徴量を抽出し、D1・D2細胞がどのような歩行運動を制御しているか検証する。 D1細胞、D2細胞特異的にイメージングするために、細胞種特異的プロモーター下でGCaMPを発現するウイルスベクターの開発が必要となる。D1R/D2R特異的プロモーターのサブスタンスP/エンケファリンのプロモーター配列は既にマウスで同定されており(Hikida et al., Neuron 2010)、本研究ではこれをマーモセット用のプロモーターに変更し、AAVベクターを作成したが、Medium spiny neuronへの導入効率が低く、プロモーターの長さを変更を行っている。 また、介入実験として6-OHDA投与によるパーキンソン病モデルを作成した。先行研究を遵守してMedial forebrain bundleへと6-OHDAを投与したところ、マーモセットの歩行運動機能が著しく低下し、PDモデルを作成することはできたが、症状が重く歩行障害の程度が強いため解析が困難であったため、線条体への6OHDA投与モデルを検討している(Eslamboli et al., Exp Neurol. 2003)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
AAV作成は概ね順調に進んでいるが、蛍光タンパクの発現量が低いため、さらなるコンストラクトの変更が必要と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
AAVベクターの改良。 線条体への6-OHDA投与モデルの検討。
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Research Products
(1 results)