2020 Fiscal Year Research-status Report
運動器疾患を有する高齢者におけるサルコペニアと呼吸機能、身体活動との関連の解明
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19K16245
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Research Institution | Tokyo Professional University of Health Sciences |
Principal Investigator |
富田 義人 東京保健医療専門職大学, リハビリテーション学部, 講師 (40779584)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サルコペニア / フレイル / 介護予防 / 運動器疾患 / 痛み / 呼吸機能 / 転倒 |
Outline of Annual Research Achievements |
現代日本人は人類史上で類を見ないほどの高齢化した集団であり、加齢に伴う運動能力や筋力の低下は集団の適応度を低下させる深刻な課題である。サルコペニアは、加齢に伴う骨格筋量減少に加え、筋力低下または運動機能低下を特徴とする病態と定義される。運動器疾患を有する者は痛みをきっかけに不活動になり、サルコペニア、身体不活動、呼吸機能低下との悪循環を呈する。これは二足歩行をするヒトにとっては致命的であり、高齢者の社会環境、住環境への適応という観点からも積極的に解決すべき課題である。 本研究の目的は、痛みを主訴とする運動器疾患を有する高齢者におけるサルコペニアの有病状況を調査し、悪循環を呈する可能性があるサルコペニアと呼吸機能低下、身体不活動との関連を明らかにすることである。 整形外科外来受診高齢者を対象に、サルコペニアの検査として、Bioelectrical impedance analysis法を用いた体組成計による骨格筋量の測定、握力検査、歩行速度検査を実施するとともに、痛みの評価、呼吸機能検査、身体活動量評価を実施する。また、質問紙により日常生活活動、健康関連QOL、現病歴、既往歴、服薬状況、喫煙歴、転倒歴、転倒恐怖感の有無を聴き取る。これらの結果から、サルコペニアの有病率を明らかにし、サルコペニア群と非サルコペニア群の2群において各項目の比較検討を行う。さらに、サルコペニアを結果変数として、呼吸機能、身体活動量、痛みなどを説明変数とするロジスティック回帰分析を行う。 令和2年度は、研究協力施設との調整および対象者の募集を実施し、データの登録を行っている。一定の結果が得られつつあるため、収集された結果をもとに学会発表や論文発表に向けた準備を進めている段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定に沿って、データの収集、整理、蓄積が進んでおり、一定の結果が認められるほどのデータが集まってきたため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画に沿って、フィールド調査を進めるとともに、データ登録と分析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は、新型コロナウイルス感染症拡大により、オンライン授業や感染予防業務の増加などにより、情報収集や成果発表の機会を失していた。 さらに、新型コロナウイルス感染症拡大により、参加学会が軒並みWEB開催となったことで当初予定した旅費が計上されなかった。全体計画の進捗としては影響はないが、このために研究費の一部を次年度使用することとなった。 使用計画としては、実験施設への研究打ち合わせなど本年度実施できなかった研究遂行のための会議費用や、今後の情報収集や成果発表の旅費、論文発表の際の投稿費用などに充てる予定である。
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Research Products
(1 results)