2019 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病と多系統萎縮症におけるインフラマソームを介した神経免疫制御の探索
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19K16277
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
綾木 孝 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (60749555)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | α-シヌクレイン / ミクログリア / インフラマソーム / NLRP3 / IL1β |
Outline of Annual Research Achievements |
シヌクレイン変異をもつマウスが行動異常を呈することを報告し、また、ヒト組織での解析結果との比較を報告した。また、神経炎症の制御にかかわっているリニアユビキチンがアルツハイマー病の老人斑とALSの細胞質内封入体でにおいて、陽性であることを中山らと報告した。そのほか、筋における変性タンパクと、炎症の関係に関するものとして、プロテアソームの変異によっておこる中條西村病の筋病理において、炎症と細胞内封入体が見られることを報告した。 今後は、シヌクレイン変異をもつモデルマウスにおいて、インフラマソームなどの神経炎症の関与について検討する予定である。リニアユビキチンの封入体凝集の所見が、αシヌクレインの封入体のみられるパーキンソン病と、多系統萎縮症でも見られるかを共同研究中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
シヌクレイン変異をもつマウスが行動異常を呈することを報告し、また、ヒト組織での解析結果との比較を報告した。また、神経炎症の制御にかかわっているリニアユビキチンがアルツハイマー病の老人版とALSの細胞質内封入体でにおいて、陽性であることを中山らと報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、シヌクレイン変異をもつモデルマウスにおいて、インフラマソームなどの神経炎症の関与について検討する予定である。リニアユビキチンの封入体凝集の所見が、αシヌクレインの封入体のみられるパーキンソン病と、多系統萎縮症でも見られるかを共同研究中である。
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Causes of Carryover |
抗体やバッファーなどが、以前使用していたものを再利用することで、新しい購入の量が予定より減ったため。
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Research Products
(10 results)