2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K16326
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
友重 秀介 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (50822524)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ユビキチン化 / K63型ユビキチン / IAP / RIP1 |
Outline of Annual Research Achievements |
ユビキチン(Ub)化は翻訳後修飾の一種であり、その機能はUbの持つ7つのリジン残基のどれに結合していくかに依存する。最も一般的なUb化は48番目のリジン残基で結合するタンパク質分解シグナルだが、その他の特殊なUb化については不明点が多い。特殊なUb化は様々な生命現象や疾患に関与しており、その機能解析が求められる。そこで本研究では、特殊なUb化の解析に有用な手法の開発を志向し、特殊なUb化誘導剤の創製を試みる。過去に有機小分子によるK48型Ub化誘導手法「プロテインノックダウン法」に関する研究を行っており、本研究ではプロテインノックダウン法の理論をK48型からその他の特殊なUb化へ拡張し、特殊なUb化誘導剤の設計、合成、活性評価を行う。 本年度は化合物の活性評価と類縁体の合成に取り組んだ。 まず、前年度に合成した化合物の活性評価を行い、本化合物がRIPK1の存在量を減少させないこと、すなわち分解に寄与するK48型Ub化を行わないことを確認した。続いて、RIP1に対する特殊なUb化を検出するための活性評価系の構築を進めた。具体的には、RIP1の免疫沈降およびウェスタンブロッティングの系を確立した。また、並行して、前年度に合成した化合物とは異なる長さのリンカーを有する連結化合物を2種類合成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行により、2か月の学内への立ち入り制限や在室時間の制限などのため、当初の想定通りに実験を進めることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
合成した3種類の化合物と確立した活性評価系を用い、特殊なユビキチン化が可能か活性評価を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの流行により、2か月の学内への立ち入り制限や在室時間の制限などのため、当初の想定通りに実験を進めることができなかった。次年度は、合成した3種類の化合物と確立した活性評価系を用い、特殊なユビキチン化が可能か活性評価を行う。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Investigation on the Epoxidation of Piperitenone, and Structure-activity Relationships of Piperitenone Oxide for Differentiation-inducing Activity2020
Author(s)
R Sato, A Sasaki, Y Mori, M Komai, S Kamo, M Onuki, T Seki, Z Kawabe, S Miyajima, S Tomoshige, T Kawasaki, S Sato, T Nakamura, N Kubo, S Takeda, S Date, S Okamoto, P Boonyaritthongchai, K Thirapanmethee, M T Chomnawang, B Bongcheewin, T L Nguyen, H L T Nguyen, H T Le, Y Nakamura, K Kuramochi
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Journal Title
Journal of Oleo Science
Volume: 69
Pages: 951-958
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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