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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Development of convergent synthesis of monofluoroalkenes enabled by zinc–boron exchange

Research Project

Project/Area Number 19K16332
Research InstitutionInstitute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

磯田 紀之  国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 研究員 (90782128)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2020-03-31
Keywordsモノフルオロアルケン / 収束的合成 / 有機トリフルオロボレート / 亜鉛 / ホウ素-亜鉛交換反応
Outline of Annual Research Achievements

アミド結合の代謝安定な等価体として知られる、モノフルオロアルケンの新たな合成法として、独自に開発した二つの変換可能な部位としてトリフルオロボレートカリウム(BF3K)塩とトシルオキシ基を有するボリル(フルオロ)(トシルオキシ)エチレンをビルディングブロックとして用いた収束的モノフルオロアルケン合成に着目し研究を行なった。
本ビルディングブロックのホウ素部位の変換は、通常の鈴木カップリング反応条件では、脱ホウ素プロトン化が進行し、目的物はほとんど得られないことが課題であった。これに対し、BF3K塩のホウ素-亜鉛交換反応を鍵とする変換反応を検討したところ、取り扱い容易な亜鉛トリフラートを用いることで、目的のカップリング反応が進行し、良好な収率でモノフルオロ(トシルオキシ)エチレンが得られることを見出している。本反応の再現性の向上と、亜鉛試薬の触媒化を目指し、有機亜鉛錯体の事前調整を行い反応条件の最適化を進めた。結果として、最適な有機亜鉛試薬の事前調整法を確立し、有機亜鉛試薬の化学量論量以下での利用が可能であることも見いだした。残念ながら、想定しているホウ素-亜鉛交換反応が進行しているは明らかに出来なかったが、この手法が本ビルディングブロックだけでなく、脱ホウ素プロトン化を起こし易い様々なアリールBF3K化合物においても適応可能であったことから、本手法の実用性という観点からは成果が得られたと考えられる。
また、BF3K塩の変換により得られたモノフルオロ(トシルオキシ)エチレンのトシルオキシ基の変換を行なったところ、種々のモノフルオロアルケンの合成に成功した。この結果から、本ビルディングブロックのモノフルオロアルケン合成における有用性を示すことが出来たと考えられる。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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